中国初の空母「遼寧艦」の船室は3000部屋以上に達する。初めて遼寧艦の船室に入った、勤務歴20年以上のベテラン海軍兵士の劉輝隊長は、すぐに方向感覚を失ってしまった。「まるで巨大な迷路に入ったかのようで、方向感覚を失い、どちらが艦首でどちらが艦尾であるかが分からなくなった」
道に迷った経験により、劉隊長と戦友たちは、空母では誰もが小学生であることを理解した。空母の「運転免許証」を取得するためには、学習するしかない。
20数層の甲板、300余りの階段・はしご、数キロに達する通路――劉隊長は戦友たちと手をつなぎながら船室を巡り、艦内の道を覚えた。
船員たちはそれから、飽くなき学習の道を歩み始めた。
1万台(セット)以上に達する新しい設備をいかに使用するか、数十万部の技術資料をいかに理解するか、億単位の備品をいかに管理するか、戦艦や航空機といかに融合するか、空母と陸をいかに結びつけるか――数え切れないほどの疑問符がのしかかり、彼らは少しも気を抜けない。遼寧艦の船員全員は執着心により、乗船資格認証を取得した。