ホーム>政治 |
japanese.china.org.cn | 28. 05. 2013 |
資料写真
中国がウクライナから購入したポモルニク型エアクッション揚陸艦は、1カ月にわたった海上試験航行を終え、24日に広州に到着した。
ポモルニク型エアクッション揚陸艦は世界最大のエアクッション揚陸艦で、ウクライナ国防工業会社の傘下企業である、フェオドシヤの造船会社によって建造された。主な用途は、軍事設備および海軍陸戦隊の輸送だ。同揚陸艦は上陸作戦を実施し陸戦隊に火力支援を提供し、さらに機雷を運搬・敷設でき、1度に500人の離島奪取の戦闘員を搭載できるため、海軍が将来的に離島奪取の任務を遂行する際に極めて有利になる。海外メディアは、同揚陸艦により中国の離島奪取能力が大幅に引き上げられると見ている。
軍事アナリストの魏東旭氏は、「中国が同揚陸艦を輸入した目的は、海軍陸戦隊の人員・設備のスムーズな輸送だ。同揚陸艦は大型・高速の上陸武器で、世界最大の軍用エアクッション艦だ。同揚陸艦の全長は約57メートル、幅は約25メートル、最大航行速度は63ノットに達し、3台の戦車か、8台の歩兵戦闘車か、360人の部隊を搭載できる。武器を搭載せず防御能力が低いエアクッション艇と異なり、同揚陸艦は多くのミサイル発射装置、携帯型防空ミサイル、30ミリ口径の近距離防御速射砲を搭載しており、一定の火力支援と自衛の能力を持つ。また同揚陸艦は軽量型の装甲板を取り付けており、銃弾や砲弾による攻撃に耐えられる」と分析した。
一部メディアは、同揚陸艦は中国にとって特別な意義があると指摘した。カナダ軍事専門誌『漢和ディフェンスレビュー』は、「同揚陸艦の対岸攻撃の火力は西側のすべてのエアクッション揚陸艇に勝り、中国海軍陸戦隊が東中国海・南中国海で係争中の島を奪取する能力を大幅に高める」とした。魏氏は、「中国が同揚陸艦を購入したのは、兵力を高速で輸送する艦隊を建設し、突発的な上陸作戦に対応するためだろう。中国周辺海域で島を巡る衝突が発生したとしても、小規模な衝突にとどまるはずだ。同揚陸艦は一定の自衛力を持っており、船内に幅広い空間があるため、中国の離島防衛部隊に向け増援部隊もしくは関連の設備を迅速に送り込むことが可能だ」と語った。
|
||