各種艦船、補助船、航空機が参加する中国とロシアの大規模な海上軍事演習が8日、日本海のピョートル大帝湾海域で展開された。これは、「海上協力2013」が本格的な実兵演習の段階に入ったことを意味する。中国、韓国、日本の非常に複雑な関係を受け、専門家は「今回の演習はどうみても中国がこの地域で自らの力を誇示する行為と受け取れる」と指摘する。
◇中国海軍は合同演習から何を学べるか?
中国の軍事専門家、王亜男氏は「旧ソ連は海洋意識の非常に強いスーパー大国だった。今のロシアは大きな困難に直面しているが、海洋大国再興の野心は失っていない。旧ソ連海軍は冷戦時代に国際的に争点となった水域で海軍運用の豊富な経験や、海上衝突に対応した経験がある。これらはいずれも中国海軍の参考になる。ロシアと中国は同じく海洋権益の維持問題を抱えており、こうした状況にあって中露の海上協力は互いに補い合う関係を体現している」と語る。
中露は混合編成の形で共同演出部、共同指揮部と海上艦船編隊指揮所という3段階の指揮体制を設置。これについて、「各段階の指揮体制において中国側はロシア側から学び、ロシア側と交流し、この機会に進んだ経験を参考にできる。こうした3段階の指揮体制は実戦に非常に近い。海軍を実際に投入する場合、国家機関は共同演出部に相当し、全体的な方向性の命令を下す。海軍指揮機関がこの指令を操作可能な細かな指令に分解し、海上を巡航する艦船指揮官に分配する」と王氏は説明する。