軍事専門家の羅援少将は8月1日の「建軍節」に、「中国の領海における係争とその対策」と題するスピーチを行った。
羅少将は、「中国の平和的な台頭が直面している外部の挑発は、主に東中国海・南中国海およびネットワーク・宇宙・金融に集中している」と指摘した。羅少将は東中国海・南中国海の領海の係争について、黄岩島事件、仁愛礁事件、釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題のいきさつを分析し、中国側がいかに係争に対応し、主権を維持するべきかについて具体的な提案を行った。
羅少将は、「中国は釣魚島と南中国海の問題について、知恵と勇気を使い、敵の戦略を打ち破るべきだ。中国は科学研究の成果と主権維持の戦いを結びつけることが可能だ。例えば中国の有人潜水艇『蛟竜号』はすでに7000メートル以上の潜水を可能としており、周辺諸国はこの水深に達していない。中国はこの技術優勢を活かし機先を制し、中国の特殊材料で作った国旗を釣魚島や南中国海の海底に立てるべきだ。世界にはその先例が存在する。ロシアとノルウェーの北極の帰属問題を巡る係争で、ロシアは潜水艦を利用しロシアの国旗を北極の海底に立てた。これが先占の原則であり、主権を際立たせることができる。中国はこれを参考にすべきだ。」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年8月5日