A-50(NATOコード:メインステイ)は、ロシアがIl-76MD大型輸送機をベースに開発した、遠距離早期警戒機だ。同機は1978年末にプロトタイプ機の生産を完了し、初飛行を実施した。1985年には量産化され、部隊に配備された。現在はA-50MとA-50Uの2機種の改良版があり、主に空中目標・水上艦艇の探知と追跡を行い、陸海空軍の自動化指揮センターに空中目標・水上艦艇の位置を伝える。また航空兵が地上・空中・海上の目標を攻撃する際に指揮を担当し、空の指揮センターとして用いられる。ロシア空軍に現在配備されているのは、改良版のA-50MとA-50Uで、計17機に達する。