新型の遠洋総合補給艦「巣湖」の就役・命名式が12日、中国海軍東海艦隊の舟山の某軍港で行われた。同艦の就役は、海軍の遠洋における総合保障能力の向上を意味する。
張衛東艦長によると、巣湖艦はペナント・ナンバー890、中国が自主設計し建造した新型の大型遠洋総合補給艦である。満載排水量は2万トンに達し、北極地区と氷河地区を除く世界の水域で安全に航行できる。
1世代前の遠洋総合補給艦と比べて、巣湖艦は指揮・操縦装備の性能が高く、補給装置が国際基準と一致し、武器装備が任務のニーズに更に合っている点が特徴で、海上において各種の貨物船と並行して任務を実施することができる。張衛東艦長は、「遠洋任務のニーズを更に満たすため、巣湖艦は国内最大の格納式フィンスタビライザーを新たに取り付け、悪海況の中での安定性は1世代前のものより優れている」と述べた。
医療室で、軍医の譚軍氏は記者に対し、「巣湖艦は傷病兵に海上ですぐに応急手当し、後送するする機能を新たに加えた。医療エリアを設置し、手術室、医務室、検査室、消毒室、レントゲン室、暗室、医療器材室、歯科治療室、2ベッドの隔離病室、2ベッドの病室を設け、日常診療と一般外科の手術ができる」と明かした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月13日