「中国の資本市場において前例のない大規模なプロジェクトを計画している」。およそ3カ月前、中国の造船大手・中国船舶重工股フェン有限公司(中国重工)が残したこの意味深な発言の真相がついに明らかになった。中国重工はこのほど、市場で85億元を調達し、その資金を超大型水上艦船などの大型軍需産業プロジェクトに充てることを発表した。
新規株式の発行はまだ政府の承認待ちだが、11日に取引再開した中国重工の株は「空母関連銘柄」として、市場で2日連続のストップ高を記録している。
中国の軍需産業のどんな些細なことにも逐一注目している欧米諸国では、中国のこの度の動きに対し、「中国の資本市場が中国軍の海洋軍拡を後押し」や「中国が純国産の空母艦隊を築き上げる日も近い」、「中国のナショナリズムと国家の海洋戦略が一致団結した」、「アジアの軍拡競争が再燃し、中国は対抗意識に燃えて血気盛んだ」などといった様々な憶測が飛び交っているようだ。
「中国重工の株がストップ高となったのは、今回のプロジェクトが確実であると投資家が見ているためである」と専門家は述べ、「中国政府の『実体経済への資金注入を強化する』との政策や産業の実力強化などの視点からも見るべきである」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2013年9月13日