宇宙にもう衛星があるではないか。偵察衛星ならば地球上のものを何でも見て取れるのに、なぜそれほど大掛かりに無人偵察機を開発しなければならないのか。多くの人は、このような疑問を持っているだろう。
軍事専門家の陳虎氏は、「衛星は万能ではなく、無人機による補完が必要だ。衛星は航空機のように1ヶ所を旋回することができず、軌道に乗り地球を回転している。ある地点の上を通過する時間は、分刻み・秒刻みで計算されるほど短い。ゆえに金もあり態度もでかい米国でさえ、全世界のすべての地域を網羅する24時間監視体制の偵察衛星ネットワークを構築できていない」と説明した。
衛星は目標地点の上を通過しても、一瞬のことで状況を良く把握できない。軍事専門家の杜文竜氏は、「偵察衛星に示された情報を利用し、無人機は目標地点を上空から『凝視』することができる。東中国海で無人機が衛星と連絡を行えば、目標地点の状況を全面的に把握することができ、盲点がほぼ存在しなくなる」と語った。
陳氏は、「有人機と比較した場合、無人機の最大の長所は長い航続時間であり、通常は1−2日に達する。これはU-2のような有人戦略偵察機とは、比べ物にならないものだ。無人機はパイロットがいなくすべて機械のため、生理的限界による制限を受けることはない」と指摘した。