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japanese.china.org.cn | 04. 10. 2013

中国空母建造への世界の注目は当然 日米は警戒強化を強いられる

タグ: 中国 空母 注目 警戒 日米

海外メディアは先般、中国の軍事関連掲示板とウェブサイトで公開された一連の艦体の写真は、中国が「完全な国内生産」で建造を進めている初の純国産航空母艦(空母)の一部であると伝えた。この報道は多くの注目を集めており、海外メディアが「中国が純国産空母を建造している」と大げさに書き立てていることに対し、軍事専門家の張召忠氏は「中国海軍が軍事力を拡大すれば、従来の海洋強国と衝突することは避けられない。そのため、中国海軍の発展の兆しが海外の大きな関心事であるのは当然のことだ」との見方を示している。

英軍事情報誌『ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリー』ウェブサイトは8月2日、中国の軍事関連サイトに掲載された一連の艦体の写真について、「上海市にある江南造船グループの長興島造船工場で建造中の艦船は、中国初の純国産空母の一部である可能性が高い」と指摘した。

報道によると、米衛星画像大手デジタルグローブ社が今年3月3日に上海市の長興島を撮影した写真も、純国産空母の建造が始まっていることを証明している。写真からは、船の竜骨の骨組みや構造が周囲のドックで建造されている商用船とは明らかに異なっていることがわかる。

写真から、建造中の艦船の船底から喫水線(水面と接する分界線)までの高さは24メートルから27メートルほど、乾舷(かんげん、喫水線から主甲板までの高さ)は46メートルから52メートルほどであることが分かる。船首部分のデッキには航空機の修理・メンテナンスを行うために、幅20―22.3メートル、高さ4.5―5.1メートルの空間が残されており、中間部分のデッキには更に広い空間が設けられる可能性がある。他の空母と比較してみると、「遼寧艦」や姉妹艦であるロシア連邦海軍の航空母艦「アドミラル・クズネツォフ」のアングルド・デッキ(飛行甲板)の最大幅は70メートル、船底から喫水線までの高さは37メートル。一方、インドのキエフ級航空母艦「ヴィクラマーディティヤ」(すなわち、旧ソビエト連邦の「アドミラル・ゴルシコフ」)はやや小さく、アングルド・デッキの最大幅は51メートル、船底から喫水線までの高さは32.7メートルである。

世界が中国の純国産空母の建造に注目していることについて、張氏は「良いことであると思う」とした上で、「中国は今や世界2位の経済大国である。空母を建造するにあたって、これまでの最大のネックは資金がないことだった。しかし、今は違う」と指摘した。

張氏は「空母があれば、空母を中心とした打撃群を形成することができ、海軍の軍事力強化にとっては極めて重要となる。しかし、海洋における軍事力を強化すれば、従来の海洋強国である日本やオーストラリア、アメリカなどとぶつかることになる。そのため、それらの国が中国海軍の発展の兆しに目ざといのは当然のことだ。中国の海軍力が拡大すれば、他国は偵察や警戒態勢を強化しなければならない。そうすると、そこで対立が生じることは免れないため、空母建造の情報には一段と注意を払っているのである。それは至極当然のことだ」との見方を示している。

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