このほど中国軍が極超音速武器の初実験を実施したという情報が注目され、高い関心が示されている。中国国防部は15日、「中国が域内で計画に基づき実施中の科学研究試験は正常であり、特定の国や目標を念頭に置いたものではない」と回答した。
真っ先に同情報を報じたのは米メディアで、「中国軍は1月9日、音速の10倍に達する武器の初実験を実施した。その目的は、米国のミサイル防衛システムの突破だ」と伝えた。環球網の記者は15日午後、中国国防部から独占情報を入手した。中国国防部は、「中国が域内で計画に基づき実施中の科学研究試験は正常であり、特定の国や目標に向けられたものではない」と回答した。
ある中国の軍事専門家は、「米軍は音速の20倍に達する極超音速武器の実験を実施したことがあり、戦略バランスはとっくに打破されている。米国はただ、他国の『即応グローバルストライク国』の仲間入りを望まないだけだ。大国の戦略的駆け引きは、バランスを求める。その必然的な選択肢は、『相手が持っているものを、自国も持たなければならない』だ」と指摘した。
米ソなどの国は1950年代の時点で極超音速飛行機の開発に着手しており、現在では同技術を研究する国が10カ国弱に達している(米国、ロシア、フランス、オーストラリア、ドイツ、英国、インドなど)。そのうち最も力を入れ、最大規模の投資を実施し、最も大きな成果を獲得しているのは米国だ。