ホーム>政治 |
japanese.china.org.cn | 01. 04. 2014 |
習近平国家主席は3月31日、EUのファンロンパイ大統領とブリュッセルで会談した。両氏は新情勢下の中国・EU包括的・戦略的パートナーシップの深化について広範かつ踏み込んで意見交換し、重要な共通認識にいたった。
習主席は「戦略的観点から中国・EU関係と向き合い、中国とEUという2大パワー、2大市場、2大文明を結合して、平和、成長、改革、文明の4大パートナーシップを共同構築し、中国・EU協力に新たな原動力を与え、世界の発展と繁栄に一層貢献する必要がある」と強調。
「中国は戦略的観点からEUと向き合い、EUを重視し、欧州統合を断固として支持し、EUとの包括的・戦略的パートナーシップのたゆまぬ拡大・深化を望んでいる。これは私が今回の欧州訪問で伝え続けている重要なメッセージだ。中国・EU戦略協力には大きな将来性がある。新たな情勢の下で、われわれは中国・EU協力2020戦略計画を全面的に実行し、中国・EU、アジア・EU、グローバルの3つのレベルで協力を展開する必要がある」と指摘。次の4点を挙げた。
(1)中国とEUは平和パートナーとなり、先頭を切って平和的発展の道を歩む必要がある。中国とEUは多極的世界構造の構築に関して、重要な戦略的共通認識を有する。双方は互いが自ら選択した社会制度を尊重し、互いの核心的利益に配慮し、互いに平和的発展の道を歩むことを支持する必要がある。双方は国際・地域問題で意思疎通と調整を強化し、地域の焦点となる問題の政治的解決を共同で推し進め、国際規則の制定に共同で参画する必要がある。
(2)中国とEUは成長パートナーとなり、互いに発展のチャンスを提供する必要がある。できるだけ早く投資協定交渉をまとめ上げ、自由貿易協定のフィージビリティスタディを始動し、中国・EU貿易の質と水準を共同で高める必要がある。EUによる対中ハイテク貿易の拡大を希望する。中国・EU協力をシルクロード経済ベルトなど重要な大陸間協力イニシアティブと結合して、アジア欧州大市場の構築を目標に、インフラのコネクティビティを強化する必要がある。市場開放を堅持し、連携して多角的貿易体制を維持し、開放型世界経済の発展に共同で尽力する必要がある。
(3)中国とEUは改革パートナーとなり、互いに参考にし合い、支持し合う必要がある。現在、中国とEUの改革は共に深い領域に切り込んでいる。双方はマクロ経済、社会ガバナンス、公共政策、農業・農村、雇用・民生、環境保護など重要分野の改革で交流を強化し、ノウハウを共有し、協力を深化する必要がある。
(4)中国とEUは文明パートナーとなり、互いの進歩にさらなる養分を提供する必要がある。中国・EU関係は文明的属性と歴史的深みを持つ。双方は対等な対話と交流を通じて、相互理解を強化し、文化、メディア、観光分野の交流や協力を強化し、留学生の相互派遣規模を拡大し、中国・EU関係の研究の取り組みを共同で支持する必要がある。
ファンロンパイ大統領は「習主席がEU本部を訪問したことで、EU・中国包括的・戦略的パートナーシップの基礎が堅固であることが証明された。EUは中国がユーロと欧州統合を一貫して支持していることに感謝し、中国の改革開放がもたらす新たなチャンスを重視し、対中協力の全面的強化を望んでいる。EUと中国の投資協定と自由貿易協定の交渉を加速し、都市化、持続可能な開発、気候変動対策などの分野で協力を開拓・拡大したい。EUは中国を含む新興エコノミーの発展を支持しており、より開放された世界経済の促進に共に尽力することを望んでいる。中国側との人的・文化交流を強化し、相互理解を深めたい。アフリカの問題で中国側との協力を強化したい」と表明した。
両氏は関心を共有する国際・地域問題についても意見交換。会談後、中国とEUは「互恵・ウィンウィンの中国・EU包括的・戦略的パートナーシップの深化に関する共同声明」を発表した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年4月1日
|
||