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中国最新の052D型ミサイル駆逐艦の1番艦が、3月21日午前に正式に海軍に配備された。同艦のペナントナンバーは「172」で、「昆明艦」と命名された。同艦は2012年の進水より、各方面から注目を集めてきた。
052D型、名実相伴う「中華神盾」
052C型ミサイル駆逐艦と比べ、052D型は全体的な総合性能が大幅に改善された。昆明艦は多くの最新技術を採用し、全体的な設計水準、フェーズドアレイレーダーおよび武器の性能、ステルス性能などが大幅に向上した。昆明艦の全体的な作戦能力は日本のあきづき型駆逐艦、英国の45型駆逐艦を上回り、米軍のアーレイ・バーク級イージス艦に肩を並べたとされている。ゆえに同艦は名実相伴う「中華神盾」となった。
052D型は当然ながら、世界最先端のミサイル駆逐艦と比べ、三つの点で大きな差をつけられている。(1)情報化水準が低い。052D型の反応時間、通信能力、干渉抵抗性、耐強度なども改善が待たれる。(2)技術の成熟度が劣る。052D型が採用した新技術は使用の中で検証されておらず、改造を繰り返し、慣らし運転を続ける必要がある。(3)システム統合能力が低い。武器システム、火器制御システム、電子対抗システムなどの統合は、米国最先端のズムウォルト級駆逐艦(DDG-1000)との間に大きな開きがある。