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japanese.china.org.cn | 21. 05. 2014 |
習近平国家主席は20日、ロシアのプーチン大統領と上海で会談した。両元首は中露関係や重大な国際・地域問題について踏み込んで意見交換し、高度の一致にいたった。また、中露関係の包括的、多層的で順調な発展に満足の意を表明。実務協力を拡大、深化し続け、中露包括的・戦略的協力パートナーシップをさらに高い水準へと押し上げることを決定した。
習主席は「中露が包括的・戦略的協力パートナーシップを一層発展させることは、国際公正・正義の促進、世界の平和的発展の維持と両国の共同発展・繁栄に必要なことであり、世界の多極化発展に向けた必然的選択でもある。中露協力は包括的で多層的だ。双方は2015年までに二国間貿易額を1000億ドルにまで増やすとの目標の実現に努力する必要がある。シルクロード経済ベルトとロシアのユーラシア鉄道建設を結びつけ、両国の経済・貿易往来と隣接地区の開発・開放を牽引し、ユーラシアの大通路と大市場を共に享受する必要がある」と強調した。
また「複雑で変化に富む国際・地域情勢を前に、中露は二国間および上海協力機構の枠組みで安全保障協力を強化し、両国および地域の安全・安定を守る必要がある。中露両軍は合同演習、軍事技術、対テロ面で協力を深化し、中露合同海上軍事演習と上海協力機構加盟国合同対テロ軍事演習を共同で成功させる必要がある」と強調した。
習主席はさらに「来年は世界反ファシズム戦争ならびに中国人民抗日戦争勝利70周年だ。私とプーチン大統領は慶祝・記念活動を開催し、世界各国の人々と共に第2次大戦の勝利の成果と戦後国際秩序の維持に尽力し、ファシズムと軍国主義による乱暴な侵略という悲劇の再演を断じて許さないことを決定した」と表明。 「中露は国連安保理常任理事国として、地域および世界の平和、安全、安定に重大な責任を負っている。双方は国連、G20、上海協力機構、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、BRICS、アジア信頼醸成措置会議(CICA)などの枠組みで協力を強化し、国際問題における国連の中心的役割を断固支持し、国連憲章の趣旨と国際関係の基本原則を守る必要がある」と強調した。 プーチン大統領は「露中関係は全面的で急速な発展という新段階に入った。習主席自らが露中関係の発展に関心を持ち、推進していることに感謝する。習主席と引き続き緊密な意思疎通と付き合いを継続したい。石油・天然ガス、原子力、電力、高速鉄道、旅客機、金融など双方間の協力プロジェクトを積極的に推進したい。石油・天然ガスの対中輸出を増やしたい。双方間の東ライン天然ガスプロジェクト価格交渉に重要な進展があったことを知り喜んでいる。互恵互利の原則に基づき、できるだけ早く最終的合意にいたりたい。ロシアはシルクロード経済ベルトの建設、交通インフラのコネクティビティの強化を支持する。ロシア極東地域の開発への中国側の参加を歓迎する。両軍協力は重要であり、引き続き強化すべきだ」と表明した。 会談後、両国元首は「中華人民共和国とロシア連邦の包括的・戦略的協力パートナーシップの新たな段階に関する共同声明」に署名。エネルギー、電力、航空、通信、地方など協力文書複数の調印に立ち会った。(編集NA) 「人民網日本語版」2014年5月21日
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