米軍が中国をリムパックに招待、その狙いは?

米軍が中国をリムパックに招待、その狙いは?。 米国が前回ロシア海軍を招き中国海軍を除外したのは、アジア太平洋リバランス戦略を鑑みてのことだった。米国はこれにより太平洋沿岸国に対して、敵になるつもりはないという姿勢を示し、主なターゲットを中国とした…

タグ: 米軍 リムパック 

発信時間: 2014-06-11 13:51:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

三亜市の某軍港で6月9日、海口艦の船員が艦首に立ち隊列を組んだ。中国海軍の艦隊は同日、環太平洋合同演習「リムパック2014」に参加するため米国に向かった。中国海軍が同演習に艦隊を派遣するのはこれが初めてだ。

米軍主催のリムパックは1971年に開始された、世界最大規模の海上合同演習で、太平洋沿岸国の海上ルートの安全保障、反テロの協力を目的としている。海外メディアは2012年のリムパックに中国が欠席したことから、米国が批判の矛先を中国に向けたと分析した。中国国防部の耿雁生報道官は当時、「率直に言えば、これはそれほど大きなことではなく、大げさに驚くに値しない」と語った。

これはそのとおりだ。リムパックは2年毎に実施されており、すでに開始から40数年が経過する。1971年の時点では米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの英語圏の国のみであったが、その後は日本、韓国、フランス、タイ、シンガポールなどの友好国が加入した。2008年には10カ国、2010年には14カ国、2012年には22カ国に拡大した。

しかしリムパックからは、中米関係の微妙な変化を見て取れる。米国は2012年に、前例を破りロシア海軍を招待し、中国海軍を除外した。中国は今年ロシアに代わり、この「海軍の大団円」に加入した。

中国誌『環球軍事』は、「米国が前回ロシア海軍を招き中国海軍を除外したのは、アジア太平洋リバランス戦略を鑑みてのことだった。米国はこれにより太平洋沿岸国に対して、敵になるつもりはないという姿勢を示し、主なターゲットを中国とした。さらに中ロの仲違いを促し、中国に肩入れするなと各国をけん制した。今回は、これとは正反対の事態となった。ウクライナ危機により米ロの対立が激化したからだ。米国はまた同じ手を繰り返し、ロシア海軍を招待しなかった。これは中国にいわゆる善意を示し、数十カ国の軍隊内に引きこみ中国をけん制し、さらに中ロ関係の悪化を促すためだ。中国は米国の手を見通せるはずだ」と分析した。

中国海軍は近年になり急速に発展しており、アジア太平洋の無視できない力になっている。リムパックに中国を招待しなければ、中国に対する意図が露骨になりすぎる。このような状況の中、中国招待は自然の流れとなった。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月11日

 

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