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japanese.china.org.cn | 05. 08. 2014 |
米海軍、海上自衛隊、インド海軍はこのほど、四国南部から沖縄東部にかけての海域で、「マラバール」海軍合同演習を実施した。同演習は7月24日から30日にかけて実施された。米日印の合同演習は、3カ国の海上安全を巡る協力および共同作戦能力を強化し、海洋活動を日増しに活発化させる中国に対抗することを目的とした。
周知の通り、安倍政権は積極的に右傾化政策を推進している。安倍首相は日本の軍隊の規制を徐々に緩和し、軍事面の取り組みを進めており、対中関係も緊張が強まっている。日本が米印のマラバールに参加するのはこれが3回目で、インドとの二国間関係を強化した。インド洋は「世界で最も重要な貿易の十字路」と呼ばれる。日本のマラバールへの参加は、日本と欧州・中東を結ぶシーレーンの防衛に興味を持っていることを意味する。日本が招待を受け、毎年実施される米印海軍の合同演習に参加したことは、日本と中国の緊張関係を激化させる。インドは米国や日本と合同演習を実施することで、自国の海賊取締および海上巡視の能力を強化できる。日本は今回、米国およびインドとの合同演習によって、太平洋諸国とインド洋諸国の戦略的協力関係を強めた。これはまた中国海軍の発展に対して、悪影響をもたらした。
演習の場所を見ると、沖縄東部の海域は、中国海軍の第一列島線の出入りをけん制する、敏感な海域だ。米国の許しを得て、日本は米日印豪の軍事力により中国を包囲する、アジア版NATOの構想を積極的にPRしてきた。米印が今回の軍事演習に日本を招いたことには、実質的な意義がある。3カ国の装備は、同演習に対する重視の度合いを伺わせる。米国は先進的な原子力空母を、海上自衛隊は護衛艦あしがらを派遣した。あしがらは、日本で最も先進的な現役駆逐艦だ。こんごう型護衛艦(イージス艦)をベースに改良したこの新型駆逐艦は、海上自衛隊の抑止力となる装備、海上自衛隊の拡大の主力だ。
急速に台頭するアジアの大国として、インドは国際社会の注目を集めたほか、米日などの国から中国と対抗できる要素と見なされた。米国は積極的にインドを抱き込もうとしている。より重要なことは、今回の合同演習によりインドと日本の距離が縮まったことだ。これは今後、インド軍の共同作戦能力を高めるだろう。日印両国は2016年6月、相模湾で初の海上合同演習を実施した。両国関係の緊密化の戦略的な意図は、台頭する中国のけん制にある。両国は中国の日増しに拡大する影響力に対抗し、中国の海上での行動を制限し、中国を近海内に押さえ込むことで、中国包囲という戦略的な目的を実現しようとしている。
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