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japanese.china.org.cn | 17. 10. 2014 |
李克強総理は現地時間16日午後、ミラノで開かれた第10回アジア欧州会議(ASEM)首脳会議の全体会合に出席し、発言を行った。
李総理は「ユーラシア大陸は世界最大の面積と最多の人口を擁する大陸であり、最多のチャンスと最大の潜在力を備える大陸でもある。ASEM発足から18年、参加国間の政治対話は深まり続け、協力は日増しに拡大し、利益共同体が形成されつつある。中国側はアジア欧州各国と共に、アジア欧州共同体意識を培い、凝集し、アジア欧州の団結と協力、開放と包容、助け合いを提唱、促進し、平和・発展志向のアジア欧州の新型の包括的パートナーシップを積極的に構築することを望んでいる」と表明した。 李総理はアジア欧州協力の促進について、次の3点を提言した。
(1)アジア欧州の平和安全と安定的発展を共同で維持する。かつて戦争はアジア欧州の人々に深刻な災禍をもたらした。各国は一層団結し、引き続き世界の多極化と多国間協力に参加、これを支持し、様々な対話・協力メカニズムを固め、整備し、政治的手段、平和的方法を通じて衝突や紛争を適切に解決し、平和共存、協力、ウィンウィンという国際関係の新局面の形成を推進するべきだ。
(2)アジア欧州のコネクティビティ強化と貿易・投資の自由化を共同で推進する。中国は地域の国々と共にユーラシア大陸インフラ連結ネットワークを共に構築したい。各国は貿易・投資の自由化、円滑化の旗を高く掲げ、多角的貿易体制を共同で守り、アジア欧州統一市場の構築を加速する必要がある。中国側はASEM経済閣僚会議の再開、アジア欧州科学技術イノベーション協力センターの構築を提言する。
(3)アジア欧州の人的・文化交流と社会発展を共同で促進する。各国は引き続き人・文化・社会分野の協力を推し進め、様々なチャンネルやレベルの交流を支持し、都市化や公衆衛生分野のノウハウ共有を強化すべきだ。中国側は障害者協力をアジア欧州協力の枠組みに入れることを提言する。 李総理は「中国は国際社会とユーラシア大陸の一員として、まさに世界平和・発展の促進に積極的な努力を払っている。中国は平和的発展の道を揺るがず歩み、善隣友好の周辺政策を遂行する。アジア近隣国と経済発展の利益を共に享受し、安全・安定の責任を共に担い、アジアの平和協力の道がどんどん広がるようにしたい」と強調。
「エボラ出血熱は全世界の公衆衛生にとって重大な脅威だ。中国政府はこれまでの支援に加え、西アフリカの感染地域に少なくとも総額1億元(1元は約17.4円)の追加支援を行う。国際社会と共に試練に対処したい」と表明した。
李総理は最後に「中国はASEM参加国と共に、対話と協力を強化し、手を携えてアジア欧州交流・協力の素晴らしい明日を共に迎えたい」と表明した。
李総理は同日、ASEM首脳会議の開幕式にも出席した。
今回の首脳会議のテーマは「責任あるパートナーシップを構築し、持続可能な成長と安全を促進」。53参加国・機関の首脳が出席し、コネクティビティとアジア欧州経済金融協力、グローバルな問題、地域や世界の焦点となる問題などについて話し合う。また、クロアチアとカザフスタンを正式な参加国として受け入れる。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年10月17日
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