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japanese.china.org.cn | 15. 12. 2014

J-31はF-35よりも強い? 開発責任者の発言、海外で波紋

タグ: J31  F35  開発者 波紋

中国航空工業集団の林左鳴・董事長が「中国のステルス戦闘機J-31は米国のF-35に打ち勝つことができる」と発言したとのニュースが10日、海外メディアをにぎわした。ロイター社によると、中国中央電視台(CCTV)が9日に放送したインタビュー番組で、林左鳴董事長は、「中国が開発したJ-31は米国のF-35に打ち勝つことができると自信を持って言える」と語ったとされる。海外メディアはこれを受け、J-31をめぐる議論を活発化させている。

中国航空工業の関係者は10日、林左鳴董事長が強調したかったのは、J-31の設計が「飛行中にF-35に打ち勝つ」ことを目標としたということであり、発言に対してはメディア側に誤解があると説明した。米国の隔月軍事誌「ナショナル・インタレスト」のウェブサイトは9日、米F-35に対する中国J-31の撃墜能力については、ほとんどの専門家が現時点での判断は時期尚早だとしているとの記事を掲載した。

ロイター社によると、中国が新たに開発したステルス戦闘機J-31は11月、珠海航空ショーで初めて公開され、注目を集めた。同戦闘機の開発の責任者である中国航空工業集団の林左鳴董事長は9日、J-31戦闘機は空中で確実に相手機を撃墜できると語ったが、この相手機は米国のF-35戦闘機を指していると解釈された。だが中国航空工業の関係者に対する10日のインタビューによると、林左鳴董事長の元の発言は、「航空機にとって最も重要なのはその戦闘力だと考えている。私は、我々の総設計師を非常に信頼している。彼がこの航空機(J-31)を設計する時には相手機が想定され、飛行中に必ず相手機(F-35)をやっつけることができることが目標となっている」というものだったという。

ロイター社はさらに、林左鳴董事長がインタビューで、J-31戦闘機が輸出市場でも米国の製品と競争を展開することに希望を示したと伝えた。米国がかつて「今後の世界の空軍はF-35の空軍である」と宣伝したことについて、林左鳴董事長は、米国のこのような期待や想定は変更しなければならず、「世界はバランスが大切だ。良い物がすべて一つの場所に集まっているというのではいけない」と発言した。軍事専門家の傅前哨氏も取材に対し、「F-35は9カ国が共同開発した先進戦闘機だが、多くの国は高くて買えないか、米国に売ってもらえない」と指摘している。

ロイター社によると、東中国海と南中国海で中国が自信を見せ始める中、ステルス戦闘機の開発は中国の実力を示す役割を果たしている。米国のオンライン新聞「クリスチャン・サイエンス・モニター」は10日、J-31戦闘機の初公開は、オバマ大統領が中国でAPEC首脳会議に参加した時を選んで行われたと指摘した。中国の軍事力の発展に関するペンタゴンの報告書によると、J-31は中国にとって2つ目の国産ステルス戦闘機となる。J-31のサイズは米F-35とほぼ同じ。ステルス戦闘機は、中国空軍の能力を最低限の国土防衛から攻撃・防御作戦へと広げるのに非常に重要な意味を持つ。

中国の航空軍事月刊誌「航空知識」の王亜男・副編集長は10日、J-31にせよその前に登場したJ-20にせよ、ステルス戦闘機に対して中国が試験的な発展をはかっているものと捉えるべきだと指摘する。米国のステルス戦闘機の30年余りの発展史を振り返ると、最初のF-117は実戦に弱いことが判明し、配備後まもなく退役した。制空権の争奪を目的としたF-22も各種の原因から大規模配備には至らなかった。これらを土台に開発されたF-35も各種の問題が明らかになっている。ステルス戦闘機の発展の道には未知数が多く、最も進んだ米国も依然として、その作戦方法と戦場での役割について検討を続けている。

王亜男副編集長によると、中国のステルス戦闘機は、回り道を避け、開発時間を短縮するという後発優位を持っている。だがJ-20やJ-31が米国の戦闘機を短期的に超えると考えるのはまだ現実的とは言えない。

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