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2015年新年挨拶、習主席が"点賛"などネット用語を活用
発信時間: 2014-12-31 | チャイナネット

中国の習近平国家主席が掲げている政治的なスローガン「中国の夢」や「法による国家管理」などはメディアに頻繁に取り上げられているため、若干政治色の強い言葉となっています。

習主席は新しい言葉を作り出すばかりではなく、ネット用語も巧みに用いています。2014年12月31日夜、全国各民族人民および世界各国の人々に向けて発表した2015年の新年の挨拶では"也是蛮拼的"、"点賛"など、ネットでよく使われている言葉を逆導入したやり方にいささか驚きを感じながら、非常に親近感を覚えました。

習主席が新年の挨拶で2014年のネット用語を使った2つの文脈は以下のとおり。

○为了做好这些工作,我们的各级干部也是蛮拼的。

これらの仕事を全うするために、各級の幹部たちは一生懸命頑張っています。

○我要为我们伟大的人民点赞。

私はわれわれの偉大な人民を称えたいと思っています。

"蛮拼的"は、非常に努力している、かなりがんばっていると言う意味です。"蛮"はここで「とても、かなり、相当」という意味で、程度を表す副詞です。"拼"は「努力する、一生懸命がんばる」という意味です。

"蛮拼的"は頑張っていることを表す意味ですが、それが必ずしも成功に結びついているわけではない、場合によっては結果が伴わない時もあるというニュアンスもあります。

"点賛"は、SNSでの投稿に対して賛意や共感を示すことを指します。Facebookで「いいね!」をつけたり、Twitterで「お気に入り」に入れたりすることと同じ意味です。微博(ウェイボー:中国版ツイッター)や微信(Wechat)など中国のSNSには、"賛"というボタンがついていて、このボタンを押すことで賛意や共感を示すことができます。

習主席は"蛮拼的"、および"点賛"を用いることによって、中国の国民が努力しても実らない可能性もありうることを覚悟しながらも、その一生懸命に頑張っている精神に感動を覚え、高く評価していることを表しています。

「中国国際放送局日本語版」2014年12月31日