しかしこの世では、何事も順調にというわけにはいかない。中国・ラテンアメリカの協力も、その例外ではない。双方の政治制度や歴史・文化の差、ラテンアメリカの各種政治勢力の駆け引きといった障害のほか、外部勢力、特に米国や日本からの妨害がある。
ラテンアメリカでは近年「脱米国化」の風が吹き荒れているが、米国は外部勢力のラテンアメリカ進出に対抗している。「隣で他人に高いびきをかかせることはできない」これは米国人の骨に沁みた観念だ。しかし米国は下り坂に入っており、ラテンアメリカ諸国の需要を満たすことができず、中国・ラテンアメリカ関係の大きな前進に対してもため息をつくばかりだ。
日本はラテンアメリカを長期的に軽視しており、現地での影響力が限られている。例えば日本とラテンアメリカの貿易総額は、中国とラテンアメリカの4分の1にも満たない。安倍首相は就任後、日本のラテンアメリカにおける存在感を高め、米国に協力し中国をけん制・排斥しようとしてきた。安倍首相は2014年7月にラテンアメリカ5カ国を歴訪し、中国・ラテンアメリカの仲違いを促し、中国とラテンアメリカ諸国の対立を煽った。日本は今後、中国・ラテンアメリカ関係の発展に向け、絶えず厄介事をこしらえるだろう。
中国・ラテンアメリカ関係の大きな前進は、国際情勢の変化を示す重大な出来事、歴史の発展の必然であり、この流れに逆行することはできない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年1月13日