中国、2隻目の空母を建造? 軍側発表までは未確定

中国、2隻目の空母を建造? 軍側発表までは未確定。 中国による2隻目の空母建造を政府機関が初めて認めたとの報道は正確でないとの見方を示した…

タグ: 空母  建造 交代制

発信時間: 2015-02-03 16:07:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

常州市人民政府新聞弁公室の公式微博アカウントと「常州晩報」は1月31日、同市のケーブルメーカーが2隻目の空母事業を再び落札したと伝えた。「環球時報」の調査によると、同市には確かに、中国初の空母「遼寧」に製品を提供した企業がある。中国のインターネット上では2月1日、中国の2隻目の空母が建造中であることを「政府機関が初めて正式に認めた」といった報道が多くみられた。だが「環球時報」の記者はその後、常州市が発表していた関連情報がすべて削除されたことを発見した。常州市政府の関連機関に連絡したが事情はわからず、「常州晩報」も答えられないとしている。

中国の軍事専門家である李傑氏は2月1日、「環球時報」記者の取材を受け、中国による2隻目の空母建造を政府機関が初めて認めたとの報道は正確でないとの見方を示した。政府側の正式な承認は、中国軍側の報道官の宣言によって初めて成立する。今回は一部の情報がもたらされただけだが、一定の動向や傾向は見て取ることができる。

李傑氏によると、空母を運用する場合は一般的に、一定の隻数を保有して初めて、作戦における有効性を確保することができる。ある地区の強国が特定の戦略において制空・制海権を維持しようとすれば、一般的には3隻、少なくとも2隻の空母が必要となる。空母は、非常に複雑な大型総合武器系統である。その使用にあたっては通常、3隻による交代制が原則となる。1隻は戦闘作戦に利用し、1隻は訓練に利用し、1隻はメンテナンス下に置くことによって、1隻の空母が常に海上で作戦行動に当たる状態を確保できる。だが財政に大きな負担がかかり、戦略的な必要性がそれほど高くないなどの理由から、一部地域の大国の空母保有数は2隻にとどまっている。例えば英国のクイーン・エリザベス級航空母艦は2隻しか作られていない。

空母3隻を保持しようとすれば、建造にかかる時間が問題となる。英国のクイーン・エリザベス号を例に取れば、建造から就役までは数年の時間が必要となった。また空母は、複数のシステムの統合体であるため、工場での定期的なメンテナンスが必要となり、これにも一定の時間がかかる。さらに艦上搭載機のパイロットが技術の熟練度を維持するためには、空母での離着陸訓練を続ける必要がある。

李傑氏によると、ある大国が遠洋での利益を維持し、中程度以上の軍事衝突に対応するためには、少なくとも1隻以上の空母の使用が必要となる。米国は、地域における激しい衝突に対応する際、2隻もしくはそれ以上の原子力空母を使用するとされる。ほかの国の中型空母に搭載される艦上機は米国の空母よりは少ないが、海洋権益問題に対応するためには、特に中遠海の問題に対処するためには、1隻の空母では足りず、少なくとも2隻かそれ以上の空母が必要となる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月3日

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