潜水艦による遠洋航行は一般人にとって、神秘的で興味深い話題だ。潜水艦の船員は大洋を駆け巡る際に、生と死の試練を乗り越えなければならない。遠洋航行にせよ訓練にせよ、潜水艦の船員は高密度で危険性の高い、高負荷の作業というプレッシャーを受ける。遠洋航行の前には、花束も涙も、別れもためらいもない。必要なのは試練を受け入れる責任感だけだ。
遼東半島最南端の大連市の軍港は、中国北方の自然に形成された凍結しない港だ。中華人民共和国潜水艦部隊の「揺籃」と呼ばれる、北海艦隊潜水艦部隊はここで誕生した。同部隊は1950年代に結成され、半世紀以上に渡り数々の挫折を経験したが、豊富な成果を手にした。1998年に同部隊に配属された姜涛氏は潜水艦艦長だ。姜氏は記者に対して、「潜水艦の特殊性により、艦長と船員の間には階級の隔たりがない。潜水艦のミスを回避するためには、すべての持ち場で力を合わせなければならない」と指摘した。