西側諸国の冷ややかな態度にも関わらず、モスクワ・赤の広場で開かれた今年の軍事パレードは盛況となった。10年前にプーチン大統領の隣に座りパレードを見ていたのは時のブッシュ米大統領だったが、今年は中国の習近平国家主席が着席していた。環球時報が伝えた。
世界の目は9日、モスクワ・赤の広場に向けられた。しかし注目の対象はロシアのみではなく、中国も含まれた。各主流メディアのカメラは、壇上の習主席とプーチン大統領の交流に特に注目した。習主席とプーチン大統領は肩を並べて一列目に座り、習主席の右側には彭麗媛夫人が着席していた。習主席とプーチン大統領は前日、数時間の会談を行っていたが、軍事パレード中にも笑みを漏らし、談笑するシーンがあった。ロシアのコムソモリスカヤ・プラウダ紙は10日、「映像を見ると、軍事パレード中だけでも、プーチン大統領と習主席が9回会話したことが分かる。中国の儀仗隊も、初めて赤の広場を行進した。これは露中関係がかつてないほどの高みに達したことを意味する」と報じた。
西側の反発を受ける中、ロシアは中国の首脳の出席を、「精神的支持」としてとらえた。首脳を迎えた車両、軍事パレードに参加した儀仗隊を見ると、ロシアが唯一無二の最高待遇で中国をもてなしたことが分かる。習主席が10日にベラルーシに向かう前に、ロシアは軍楽隊と三軍儀仗隊を派遣し、空港で中国の首脳の観閲を受けた。
ロシアは習主席を最高待遇でもてなした。環球時報の記者は8日にプレジデントホテルで、習主席を迎える車両を目にした。7台のバイクが先導し、これに警備車、小型車、イヴェコ車が続き、パトカーが最後尾を走った。これらの車を並べると、100メートル弱の長さになる。