抗日戦争の元戦士・史保東が天安門城楼で部隊の敬礼を眺める。
抗日戦争勝利日に、私たちは恩義の気持ちを胸に、歴史に畏敬の念を持ち、国家の名において、すべての抗日戦争の旧兵士にもう一度礼を捧げよう!
歳月は流れる川のように、多くの過ぎ去った物事を沈黙の淵へと沈めていく。しかし歴史の記憶を埋もれさせることはできない。経済や社会は飛ぶように発展し、人々の生活環境を変えていく。しかし民族のかつての苦難を覆い隠すことはできないのである。
20世紀の中国は、忘れることのできない歴史を経験した。日本侵略者が中国で犯した途方もない犯罪の記憶である。20世紀の中国には、永遠に心に刻むべき人々がいた。民族が危機に陥った際に自ら身を乗り出し、強い意志とその肉体によって民族の尊厳を守った先輩や殉難者らである。
70年余り前、戦火のあちこちで上がる中、中国の軍人と一般の人々は、死をも恐れない勇敢な行動によって人々の目を奪った。硝煙の中で若き命を失った人々は、永遠の功績を後の世に残した。硝煙を抜け出した英雄たちは、人々の果てしない海の中に姿を消していった。彼らの突出した人間性は、時は流れても変わることはない。元兵士一人ひとりは、生きた抗日戦争史である。一人ひとりの記憶は、熱い血と温度を持っている。彼らの経歴と精神は民族の集団的記憶となっているのである。
9月3日の勝利記念日の閲兵式では、100人余りの共産党と国民党の抗日戦争の元戦士がともにオープンカーに乗って天安門を通り過ぎた。抗日戦争の元兵士に対する最高のもてなしと心からの尊敬を示すものである。英雄一人ひとりの顔が私たちの目に入り、激しい旋律が怒涛のごとき思いを呼び起こすと、民族解放のために不朽の功績を上げたこれらの老人に熱い涙がこぼれるのを止めることができない。