10月21日、米国防総省某プロジェクトのマネージャーは、ロッキード・マーティン社の戦闘機F-35ライトニングIIのヘルメットを設計し直す必要があると述べた。ヘルメットが重く、緊急脱出時にパイロットの頚椎を傷つける可能性があるためだという。
F-35計画室長のボグダン氏によると、F-35のヘルメットの問題は2014年に発覚し、15年8月の試験で確認された。
米空軍は10月上旬、F-35戦闘機を操縦するパイロットの体重を136ポンド(約61.7キロ)以下に厳しく制限してからヘルメットの問題解決に取り掛かると発表。
ボグダン氏によると、体重136ポンド以下のパイロットが重さ4.8ポンド(約2.2キロ)以上あるヘルメットを着ければ安全とは言えず、緊急脱出時に首を損傷する確率は5分の1に達する。一方、体重が136ポンドから165ポンドのパイロットが怪我をする確率は低く、20万分の1程度である。
ボグダン氏は、「ヘルメットの軽量化を1年以内に実現させる必要がある」とした。
F-35のハイテクのヘルメットは100万ドルほどするが、実際の飛行で多くのパイロットがこのような重いヘルメットをつけたがらない。