習近平中共中央総書記(国家主席)は5日、ベトナムのグエン・タン・ズン首相とハノイで会談した。人民日報が伝えた。
習主席は「両国は戦略的、長期的観点から中越関係を捉えて処理し、運命共同体を共同建設し、両国民に幸福をもたらし、本地域さらには世界の安定と発展に貢献するべきだ。両国は政治面では大きな方向性をしっかりと把握し、戦略的意思疎通を強化し、政治的相互信頼を深め、中越関係が常に正しい軌道に沿って前進するよう確保する必要がある。経済面では実務協力をしっかりと押え、発展戦略の連係と大型事業協力の実行を足がかりに、中越経済・貿易協力の新局面を共に切り開く必要がある。中国側はベトナム側のインフラ整備強化に必要な支持を提供し、中越金融協力を深化し、企業によるベトナムでの投資・事業展開を引き続き奨励したい。ベトナム側が中国企業によるベトナムでの投資・経営を支持し、便宜を図ることを希望する。両国は友好的協議を通じて、海上の安定を維持し、海上の協力を推進する必要がある。国際・地域問題で協調を強化する必要がある。中国側はベトナムが国際・地域協力に幅広く参加することを支持する。ベトナム側と共に地域経済統合プロセスを推進したい」と強調した。
グエン・タン・ズン首相は「ベトナム側は中国側の『1ベルト、1ロード』(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の構想に賛同する。中国企業のベトナムでの投資・経営に便宜を図りたい。両国は通関円滑化措置の実施を真剣に検討することができる。両国は両国間の相互理解と国境地域の交流を強化し、青少年を始めとする国民の交流を深化する必要がある。中国側と共に努力して、溝を適切にコントロールし、処理したい」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年11月6日