
朝鮮は11日、人民軍元帥の李乙雪氏の国葬を執り行った。韓国のウェブサイト「NEWS1」は11日、「朝鮮の最高指導者である金正恩氏が国葬の当日、葬儀委員長を務めた。全軍は同日、半旗を掲げ弔意を示し、飲酒と娯楽活動を禁止した。李氏の出棺は午前9時で、10万人以上の平壌市民が見送った」と伝えた。
環球時報の記者が、李氏の出棺式を目にした知人から得た情報によると、李氏の棺を乗せた装甲車は現地時間11日午前9時、平壌中央労働者会館をゆっくりと出た。10万人以上の平壌市民が街頭で起立し、李氏を見送った。霊柩車が通過すると、道路両側の市民が頭を下げ黙祷を捧げた。見送りの場面は非常に厳かだった。霊柩車が通過する道路全体で交通規制が敷かれた。棺は装甲車の真上に置かれ、赤い旗で覆われていた。装甲車の前はパトカーが走り、両側についたバイクに護送された。金正恩氏が李氏に贈った花輪が飾られたオープンカーがゆっくり走行し、3人の儀仗隊員が銃を持ち花輪の近くに立っていた。また朝鮮人民軍軍楽隊の隊員がトラックに乗り演奏した。出棺の車の列は、平壌の郊外に向かっていった。
李氏は2015年11月7日に逝去。遺体は中央労働者会館に安置され、8日16時から10日19時まで弔問を受け入れた。金正恩氏は8日、李氏の弔問に訪れ、その逝去への深い哀悼の意を示した。朝鮮の党・政・軍の指導者、抗日革命元兵士、駐朝外交使節団、武官団、一部の朝鮮市民と海外在住の朝鮮人が弔問に訪れた。
韓国のソウル経済新聞は11日、「94歳の李氏が逝去し、朝鮮抗日遊撃隊時代の元老のほぼ全員がこの世を去った。抗日遊撃隊の時代、李氏は金日成氏の連絡兵で、金日成主席と金正日総書記の護衛総局長に就任した。朝鮮の歴代最高指導者に対して正真正銘の忠誠心を持つ」と報じた。
また韓国メディアによると、朝鮮が公表した170人規模の李氏の葬儀委員に、労働党中央書記の崔竜海氏の名前が含まれていなかった。環球時報の調べによると、朝鮮メディアは最近の金正恩氏の視察に関する報道で、崔氏の名前を随行者として挙げていない。しかし朝鮮メディアは、崔氏が処分を受けたとも報じていない。朝鮮中央テレビが11日夜に放送した、朝鮮労働党創設70周年記念活動のドキュメンタリーには、崔氏が金正恩氏と共に活動に参加する画面が何度か映し出された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月12日












