クルド部隊は11月中旬、米国の空中戦力の支援を受け、イラクの町シンジャールからISISの戦士を追い出す作戦を展開した。過激派のISISは2014年8月にこの町を占領し、ヤジディ教を信奉するマイノリティの民衆を大量に殺りくし、奴隷としていた。シンジャール大虐殺と呼ばれているのはこの事件である。
フォトジャーナリストのSeivan Salimさん(女性)はイラク生まれのクルド人だが、幼い頃から故郷を離れて住むことを余儀なくされた。シンジャール大虐殺発生から数カ月後、Salimさんはある難民キャンプで奴隷の身分から逃れてきた女性たちに出会い、その話に大きく心を揺さぶられたという。