2016年、世界の重要な変化を予想

2016年、世界の重要な変化を予想。 未来の世界秩序を巡る駆け引きは、現在の世界の主な問題となっている。全局面を見据えると、世界情勢に影響を及ぼす次の主な要素が浮き彫りになる…

タグ: 世界経済 米国 EU 中東 イスラム国 中国

発信時間: 2016-01-06 13:41:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

テロ事件が多発し緊迫ムードに包まれるなか、世界は新たな年を迎えた。これまでの政治・軍事・経済・文化・社会などのさまざまな矛盾が重なり、世界情勢は依然として複雑かつ変化が激しく、不安定だ。未来の世界秩序を巡る駆け引きは、現在の世界の主な問題となっている。全局面を見据えると、世界情勢に影響を及ぼす次の主な要素が浮き彫りになる。

・楽観視できない世界経済の先行き

現在の世界経済の全体情勢はこうだ。先進国の経済回復が遅れ、新興国の成長率が低下している。ただし発展途上国が経済面で、先進国との差を詰める流れに変化はない。

長期的に見ると、世界経済には3つのリスクがある。まずは、先進国と新興国の潜在GDPの年平均成長率が低下しており、世界経済の持続可能な発展の原動力の不足を示している。次に、世界が抱える負債は、世界経済の総量を上回る。2014年の世界の負債は199兆ドルで、世界のGDPの286%となり、60%の正常値を大幅に上回った。これは経済発展を強く制限し、金融リスクへの対応力を弱めている。それから、世界の過剰流動性が深刻だ。昨年4月末までの、世界の株式市場の時価総額は74兆7000億ドルに達し、世界のGDPを上回った。管理を受けないシャドーバンクの資産も80兆ドルに膨れ上がった。過剰流動性は、世界の株価の急激な変動を引き起こす重要な原因だ。

・米国の一極体制、維持が困難に

世界唯一の超大国である米国は、世界のリーダーとしての地位を維持しなければならないが、その力が失われつつあるという最大の問題を抱えている。オバマ政権の任期満了が近づき、米国を悩ませるこの根本的な問題が、次の大統領に残されることになる。米国は今年、大統領選を控えている。その内政と外交は、大統領選の年の「目玉」になる。両党の候補者は票集めのために、内政でさまざまな約束をし、外交面で強硬な姿勢を示す。誰が次期大統領になろうとも、その国内外の政策は米国の根本的な国益を元にしなければならず、公約はあてにならない。ただし次期大統領が世界で覇を唱える戦略を継続し、世界の主要国に対する政策に根本的な変化が生じることはないと言い切れる。米国の世界における地位が、ピーク時から低下する流れを変えることはできない。

1   2    


TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。