ネット上でこのほど、5機目のY-20輸送機の最新の試験飛行の画像が公開された。中国が独自に開発した次世代大型軍用輸送機であるY-20は、研究開発の進捗が注目されている。軍事専門家の陳洪氏は、「大型輸送機があれば、わが軍は最短時間内に人員と装備を任務エリアに空輸できる。これは国防の強化、領空防衛、領海の権益に対して大きな効果を発揮する」と指摘した。
画像を見ると、この試験飛行を行ったY-20のナンバーは789。情報によると、同機はY-20の5機目のプロトタイプ機だ。今年1月にも2機のY-20が公開された。
陳氏はY-20の性能面の特長について、「Y-20の積載量はロシアのIl-76を上回る60トン前後に達する。エンジンと空気抵抗面の性能が良好で、技術性能もIl-76を上回る。Y-20は滞空時間と航続距離が長く、重要特殊作戦プラットフォームに改造できる。例えばY-20をベースに、早期警戒機、電子戦機、空中給油機などを開発できる。中国は領海が広いため、同機は偵察・指揮・早期警戒の理想的なプラットフォームになる」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月29日