Y-20輸送機、専門家が開発の現状と今後を解説

Y-20輸送機、専門家が開発の現状と今後を解説。

タグ: Y-20,輸送機

発信時間: 2016-06-17 16:35:28 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ミニブログと軍事フォーラムでこのほど、第1陣となるY-20大型輸送機が部隊に交付されたという情報が伝わったが、この情報は軍から裏付けを取っていない。軍事専門家の徐勇凌氏は人民網のインタビューに応じた際に、Y-20は将来的に、部隊に100機弱配備される可能性があると述べた。中国は5−10年内に、第3世代軍用輸送機を開発する可能性がある。

徐氏によると、Y-20が部隊に交付されたという情報が事実ならば、Y-20は初飛行から部隊配備までわずか3年半しかたっていないことになる。これはY-20のような軍用輸送機にとって、短い開発期間と言える。欧州のA-400M軍用輸送機は初飛行から部隊配備まで、6年以上かかっていた。Y-20は初飛行以来、重大な技術的ボトルネックといった、開発期間に影響を及ぼす難題に直面していない。また輸送機は戦闘機ほど大量の試験を必要としないため、Y-20がこのほど部隊に交付されたという情報は信ぴょう性が高い。

メディアはこれまで、中国軍はY-20を300機以上保有しなければ、戦略空軍の需要を満たせないと報じていた。徐氏はこれを否定し、「部隊に配備されるY-20の数は、最終的に100機を超えないと思う」と述べた。徐氏は、Y-20の数は中国軍全体の軍用輸送の需要に基づき、かつ国際的な戦略環境を考慮しなければならない。中国は積極的防御という国防政策を実施しており、米軍のように全世界に大量の軍事力を輸送する必要はなく、米国のような数百機の大型軍用輸送機を必要としない。米軍が保有している軍用輸送機も淘汰が進められており、実際に使用できる輸送機はそれほど多くない。またコストという現実的な要素も考慮しなければならない。

徐氏は、Y-20は第2世代軍用輸送機で、その性能はAn-12、An-24など第2世代軍用輸送機から大幅に向上しているが、米国のC-17や欧州のA-400Mなど第3世代輸送機との間にはなおも開きがあると指摘した。「我々は第2世代軍用輸送機に過度に投資することはできない。中国は今後5−10年内に、第3世代軍用輸送機を開発する可能性がある。第3世代輸送機は積載量と輸送距離が大幅に改善される。その経済性、戦場における適応性、情報保障能力、多機能的発展の可能性が大きく高まる」

報道によると、Y-20輸送機は中国が独自に開発する次世代200トン級大型多用途輸送機だ。2007年にプロジェクトが立案され、2013年1月に初飛行に成功。2014年11月に珠海エアショーで初公開された。Y-20の最大離陸重量は200キロ以上、ペイロードは約66トンで、戦車を含む大型物資を空輸できる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月17日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。