中国がY-20を交付か、専門家が「結果」を分析

中国がY-20を交付か、専門家が「結果」を分析。

タグ: Y-20,輸送機

発信時間: 2016-06-20 10:46:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

Y-20輸送機、密かに交付か

複数のメディアによると、第1陣となるY-20輸送機2機の部隊交付・使用を記念する式典が15日午後、中国航空工業集団公司の某試験飛行センターで開かれた。写真を見ると、同機が従来の解放軍輸送機のダークグレー色を採用しておらず、外観がより現代的になったことが分かる。

ある中国人専門家は、「Y-20のプロジェクトは2007年に立案され、初飛行は2013年1月に実施された。試験飛行は現在まで3年余りしか行われていない。ネット上の説が事実である場合、これほど短期間の試験飛行で部隊に交付されたことは、中国というほぼゼロから始まり、大型輸送機の開発の経験を持たない国にとっては並々ならぬことだ」と述べた。しかしY-20は現時点では、まだ完璧とは言えない。技術者は将来的に、同機の設計をさらに改善し、シリーズ化することに力を注ぐことが可能だ。

専門家は、中国空軍はY-20により、全世界に到達できる戦略空軍になったと判断した。空軍が戦略空軍と呼ばれるための重要な指標は、輸送距離だ。Y-20の就役前、中国国産の主力輸送機Y-8をベースに改良されたY-9は、中型戦術輸送機だった。その最大巡航速度は時速約550キロ、最大積載量は20トンと見積もられている。全体的に見て、同機は飛行速度が遅く、航続距離・積載量も限界があり、長距離大規模輸送という重責を担うことができない。輸入されたIl-76は積載量と航続距離が優れているが、数が非常に少ない。また貨物室が狭いため、兵力の大規模長距離輸送任務を遂行できない。国産Y-20の開発成功と就役により、将来的に常態化長距離戦略輸送を実現し、中国空軍が「国益のある所に空軍あり」を実現する世界到達能力を保証するだろう。同機はまた、中国大陸部から南中国海のすべての島礁における空港に到達でき、海外在住者の退去など戦争・軍事以外の行動も実行できる。

大型輸送機、大きいほど良いのか

Y-20の製造規模については諸説あり、100機、400機、さらには1000機製造すべきという説もあるほどだ。専門家によると、これは中国の経済力と軍事戦略の需要を総合的に検討する必要があるという。大型輸送機は大きいほど良いというわけではなく、多すぎて放置されても大きな浪費になる。1000機は想像もできない数字であり、400機も非常に多いと言える。米空軍が大型輸送機を1000機以上保有しているという説があるが、これはKC-135、KC-10大型給油機、C-130輸送機をすべて加えた数だ。米国の離陸重量が100トンを超える専門的な輸送機は、C-17とC-5のみで、その合計は約300機だ。しかもこれだけでも、全世界の各戦区に到達できる空軍部隊なのだ。中国軍事専門家の徐勇凌氏はこのほどインタビューに応じた際に、100機以上と言及したが、これは業界内の関係者からも認められている数だ。当然ながらY-20は給油機、早期警戒機に改造されるはずであり、そのベースを何機作るべきかについては、慎重に論証しなければならない。

その他にも輸送機の数のバランスについても考えなければならない。米空軍に配備されている輸送機のうちC-130が最も多いが、これは同クラスの使用頻度が高いからだ。中国の輸送機のバランスを改善し、Y-9クラスを十分に活用するべきだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月20日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。