30日午後に開かれた中国国防部の定例記者会見において、中国国防部新聞局副局長、中国国防部報道官の呉謙氏が記者からの質問に回答した。
記者は、「習近平国家主席は先ほど、上海協力機構元首評議会第16回会議に出席した。上海協力機構の防衛・安全分野の協力についてどのように論評するか。今年の上海協力機構による合同演習は、いつ実施されるか」と質問した。呉氏の回答内容は下記の通り。
防衛・安全は上海協力機構の協力の重要分野だ。上海協力機構は十年以上に渡り、防衛・安全協力を急発展させ、加盟国の国防相会議、軍総参謀長会議、「平和の使命」テロ対策合同演習、「平和の角笛」軍楽隊イベントなど、重要な協力枠組みを構築した。また人員の研修、国境警備の協力、水紋・気象など各専門分野で幅広い交流を展開した。防衛・安全協力を通じて、加盟国の団結を促進し、軍事・安全の相互信頼を促進し、新たな課題・脅威に共同対処する能力を高め、地域の平和と安定の維持に向け積極的な力を発揮した。
上海協力機構の加盟国の軍隊は、テロ対策合同軍事演習を定期的に開催しており、すでに防衛・安全分野の協力の重要な内容になっている。上海協力機構の国防相が2015年にサンクトペテルブルクで開かれた会議で形成したコンセンサスに基づき、加盟国の軍隊は今年9月、キルギスタンでテロ対策合同軍事演習を実施する。双方はすでに専門家チームによる協議を3回実施し、演習内容を初歩的に決定した。計画によると、各国は陸空軍を各自派遣し、総兵力は約1100人となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月1日