中国海軍が西沙諸島で軍事演習へ、海外メディアは「主権宣言」と推測

中国海軍が西沙諸島で軍事演習へ、海外メディアは「主権宣言」と推測。

タグ: 海南,南中国海,軍事演習

発信時間: 2016-07-04 10:04:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国海南三亜海事局は3日、「7月5日8時から7月11日8時まで、南中国海の関連海域で軍事活動を実施するため、船舶による進入を禁じる」という、南中国海の海域における軍事演習に伴う航行警告を発令した。これは南中国海のいわゆる仲裁の裁決が出される12日に非常に近いため、海外メディアは3日、相次いで両者を結びつけた。関係者は3日、西沙諸島は中国の領土であり係争は存在しない、中国軍による関連海域の定例軍事演習は合理的かつ合法だと述べた。中国軍事専門家の李傑氏は、これは中国が南中国海の仲裁を認めていないこと、そして中国軍の南中国海の主権を守る決意と意志を示していると指摘した。

米フォーブス誌は3日、「仲裁結果の発表前日に中国が実施する軍事演習は、武力誇示だ。中国は頻繁に南中国海で軍事演習を実施しているが、今回のタイミングは疑問視されている」と伝えた。ウォール・ストリート・ジャーナルは、「中国は通常、軍事演習前に情報を発表する。これは南中国海およびその他の海域でもそうだ。しかし今回の軍事演習の時期と場所は挑発的で、米国が主導するリムパックの時期とも重なる。中米両軍の関係改善の一環として、中国は同演習に2度目の参加となる」と報じた。

軍消息筋は3日、環球時報に対して「西沙諸島は中国の領土であり、係争は存在しない。中国軍による関連海域の定例軍事演習は合理的かつ合法だ。中国が演習海域を事前に発表したことは、国際的な慣例に基づいており、各国の艦船による航行の安全に資する、責任ある専門的な行いだ」と指摘した。

海外メディアは30日、解放軍3大艦隊の切り札と呼ばれる軍艦が、三亜軍港に集結したと報じた。これには北海艦隊のミサイル駆逐艦「115艦」、東海艦隊のミサイル駆逐艦「139艦」、ミサイル護衛艦「595艦」などが含まれるという。海外メディアはこれについて、「フィリピン前政権が申し立てた南中国海の仲裁の裁決がまもなく発表される。裁決が中国に不利になれば、解放軍は南中国海で大規模な軍事演習を実施することで、主権を宣言する」と報じた。中国国防部の関係者は30日、環球時報に対して「これは中国海軍が年間計画に基づき実施する定例の演習だ」と述べた。

海外メディアは、仲裁の裁決後に中国軍が再び軍事演習を実施するかに注目しているが、李氏は3日「断言しがたく、事の成り行きを見守る必要がある。米国のイージスミサイル駆逐艦3隻が現在、南中国海の海域で警戒・監視活動を展開している。米国が南中国海でこれからどのような行動に出るかについては、フィリピンのドゥテルテ新大統領の態度、ドゥテルテ大統領が協力するか否か、米国に異なる行動をさせるかにかかっている」と分析した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月4日

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