貴州省畢節市織金県の高迪さん、鄧梅さんら6人の市民は4日早朝、畢節軍分区に電話をかけた。市民は洪水救助に参加し、疲労が限界に達し食事中に眠ってしまった兵士を探そうとした。兵士が食事中に疲れて寝てしまった写真が、SNSを通じて話題になっている。彼の寝姿は全県の一般人を感動させた。ネットユーザーは「最も美しい寝姿」と賞賛している。
畢節軍分区政治委員の張平市は、高迪さんから送られてきた写真を目にし「この兵士は知り合いだ。洪水救助中、彼は私たちとともに戦っていた」と述べ、現場の最前線で「最も美しい寝姿」を残した兵士を一目で見ぬいた。それは陸軍第14集団軍某旅団の李金竜氏で、織金県の県都の川沿いで暮らしている。洪水発生時、彼は自宅で休暇中だった。
織金県は27日、豪雨に見舞われ、約10年ぶりとなる降水量を記録した。「私は軍人だ。私はあなたたちとともに洪水救助に参加する」李氏は同日午前、部隊に状況を報告し救助活動に加わる許可を得ると、迷彩服を着用し織金県人民武装部宿直室を訪れ、責任者の張応達氏に士官証を提示した。李氏は人民武装部の指導者の許可を得て、直ちに洪水救助に加わった。
李氏は日中は救助に出向き、夜は両親を手伝い自宅内の泥を取り除き、壊れた家具を運び出した。3日3晩ほとんど眠らず、17人を救出した。李氏は1日昼に救助を終え、全身泥まみれで弁当を受け取ったが、少し食べただけで眠ってしまった。通りがかりの市民がその寝姿を写真におさめ、SNSに投稿した。わずか2日後、この写真が脚光を浴びた。ネットユーザーは「最も美しい寝姿」と賞賛し、洪水救助に参加する多くの兵士に敬意を表した。畢節市の市民はオンライン・オフラインで、「最も美しい寝姿」の主人公を探し、洪水救助の英雄に学ぶ活動を展開した。李氏は人々の称賛に対して、「人民を守ることは軍人の職責だ」と話した。李氏は部隊で優秀兵士に選ばれたことがあり、専門的な技能コンテストで3位に入賞した経験を持つ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月5日