中国の国産大型輸送機Y-20が6日、空軍航空兵部隊に就役した。7日に行われたY-20配備記者会見で、同機と間近で触れ合う中国航空工業と空軍の関係者は自身が思う「中国大型輸送機」について語った。
中国航空工業大飛機の朱謙主任とY-20の絆は、大型輸送機製造プロジェクトの計画時にまで遡る。朱謙主任によると、大型輸送機は建設・研究計画から開発、交付、配備まで9年を要し、世界の同類の航空機の開発・交付において新記録を樹立した。「Y-20の交付は中国が大型航空機製造国に入ったことを意味するが、まだ条件を備えたばかりでもある」と朱謙主任は話した。
朱謙主任によると、、Y-20の多用途目的について、早期警戒機や給油機などの軍事用に改装されると認識されているが、将来的には農業、宇宙、物流などの民用にも広く使用することができる。
空軍試飛局局長でY-20主席試飛行員の鄧友明氏は記者会見で次のように紹介した。これまでの伝統的な大型輸送機の操縦には多いときで7人の乗員が必要だったが、Y-20は少なくて済む。以前のオペレータインタフェースはびっしりとメーターがついたものだったが、Y-20の総合ディスプレイはコンピュータ画面のようで、航空機の情報が大量に集まっている。このようなオートメーション化の実現はパイロットの疲労を和らげることができる。その一方で、Y-20のオートメーション化、インテリジェンス化の向上に伴い、パイロットに高い能力が要求され、それに合わせた訓練も複雑になる。