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中国外交部と中国国防部の報道官は年初、中国がジブチで後方支援拠点を建設することで両国が合意したと発表した。これは中国が海外で建設する初の後方支援拠点だ。
海軍軍事学術研究所の張軍社研究員は「中国が後方支援拠点を建設しても、地域や他国の事業への軍事的な介入を目指さず、またこれにより軍事拡張を目指すこともない。中国は防御中心の国防政策を貫いている」と指摘した。
張氏によると、軍事拠点とは一定量の兵力が駐留し、これにより作戦や訓練などの任務を遂行する場所のことだ。中国がジブチで建設する後方支援拠点は、アデン湾やソマリア沖で護衛任務を遂行する中国海軍の艦隊を支援する。燃料・食品・野菜・果物の保管のみに使用される。関連する国連決議に基づき、中国はこれまで24回に分けアデン湾やソマリア沖の護衛に艦隊を派遣している。任務遂行中、兵士の休息、艦隊の食料・燃料補給で多くの実質的な問題が生じた。また他国の港湾に停泊するたびに、外交ルートを通じて停泊先の国と連絡しなければならない。張氏は「護衛の航路上に後方支援拠点を建設する適切な場所があれば、中国の艦艇の停泊の利便性が高まり、兵士の休息と補給がより確実になる」と述べた。
ジブチのユスフ外相は米サイト「Defense One」に記事を投稿し、「中国がジブチから米国を追い出そうとしている」という観点に異論を呈し、「我々は西側諸国を歓迎するように、中国がジブチに存在することを歓迎する。ジブチでの基地建設を中国に認める决定が、ジブチと米国の関係を弱めると疑問視する人がいるが、答えはノーだ。我々は中国がジブチに存在することを歓迎する。これは、これまで米国、NATO、フランス、英国、イタリア、日本の武力を歓迎したのと同様だ。彼らはジブチで軍事的に存在している。我々がテロリズムや海賊と戦う時に、彼らは重要な戦略的パートナーだ」と強調した。