海外メディアの報道によると、中国軍は精密誘導の長距離巡航ミサイルを開発中だ。これには外国の空母が中国の海岸に接近するのを阻止する狙いがあり、米空母の作戦能力を大幅に制限する。軍事専門家の李傑氏は、次のように分析した。
米国は空母艦隊の他国の海域におけるいわゆる航行・飛行の自由を脅かす、対艦ミサイル、大型爆撃機といった兵器を恐れている。中国は対艦ミサイル、爆撃機の長距離能力を強化しており、特に空からの巡航ミサイルの配置などを強化している。さらに接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力を高め、勝手に軍事行動を展開できないようにしている。これは米国が近年南中国海問題に介入を続け、空母艦隊の能力を高めようとしている重要な原因でもある。
昨年の9月3日の軍事パレードで、地上発射型のCJ-10巡航ミサイル、DF-21D対艦ミサイル、DF-26中距離弾道ミサイルといった武器が公開された。特にDF-26の最大射程距離は3000-4000キロに達する。中国大陸の沿岸部からグアム島までの距離は、実際には2800キロ前後しかない。そのためグアム島は中国のミサイルの射程範囲内にあり、米国が最も恐れている場所でもある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月28日