楊宇報道官は29日に開かれた国防部の記者会見で、日本が南中国海を濁そうとしているが、中国軍が座視することはないと述べた。
日本の稲田朋美防衛相は先ほど、日本は米軍と南中国海の係争海域で共同巡航し、米国による「航行の自由作戦」を強く支持することで、日本の南中国海問題への参与を深め注目度を高めていきたいと表明した。
楊報道官は「南中国海問題で、域外国の日本は南中国海を濁し、漁夫の利を得ようと試みてきた。我々は日本に対して、この計算は間違っていると教えなければならない。日本は中国の管轄海域で共同巡航、合同演習を実施しようとしているが、これは完全に火遊びであり、中国軍が座視することはない」と述べた。
記者からは「シンガポールの首相は訪日した際に、安倍首相と南中国海の秩序で合意に達した。またシンガポールは南中国海に存在する重要な利益、航行の自由や飛行の自由などを守る必要があると表明した。これについてはどう論評するか」という質問があった。
楊報道官は「日本は南中国海の域外国であり、シンガポールは南中国海の係争の当事国ではない。関連国の二国間活動が、南中国海の平和と安定を損ねるのではなく、これに資することを願う」と指摘した。
別の記者からは「中米の戦略学界には、中国が黄岩島の埋め立てを行えば、中米が南中国海で手の内を明かす日になるという説がある。これについてはどう論評するか」という質問があった。
楊報道官は「関係者の話す、南中国海で手の内を明かすとは、どのような意味なのか分からない。中国側の政策の手の内は非常に明らかだ。つまり国家の主権の安全と海洋権益を断固守り、地域の平和と安定を断固維持することだ。この立場は常に変わらない」と回答した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月30日