切手はサイズがわずか1平方寸に過ぎないが、ある国家の歴史を常に記載、伝承している。有名な中国紅軍による2万5千里の「長征」は、中国人民の偉大な勝利と誇りだ。中国国家郵政局はこれまでに長征記念切手を数セット発行し、偉大な長征を1平方寸のサイズに凝縮してきた。その構図は、永遠に凝縮された絶妙で比類の無い長征絵巻となる。
10月9日は『世界郵便デー』。今年は中国紅軍の長征勝利80周年に当たり、記念すべき歴史的な年を迎えた。長征記念切手を共に鑑賞し、高く険しい歳月を振り返ることで、長征精神を感じよう。
≪中国工農紅軍勝利完成2万5千里長征20周年≫記念切手
1955年12月30日、紅軍の長征勝利20周年を記念し、旧国家郵電部は≪中国工農紅軍勝利完成2万5千里長征20周年≫記念切手フルセット2枚を発行した。切手は2つの典型的な場面で紅軍長征の偉大さ、悲壮さ、苦しさを伝えている。
これは中国が最初に長征をテーマとした切手で、これ以降、長征は新中国が発行する切手の主要テーマとなり始め、たびたび1平方寸の世界に描かれた。