中国外交部の華春瑩報道官は19日の定例記者会見で、ユネスコ分担金の支払いを断る日本は無責任であり、狙い通りになることはないと表明した。
記者からは、「報道によると、日本の岸田文雄外相は14日、ユネスコ記憶遺産の審査制度の改善を促し、今年の分担金の支払いを拒否することを決定したと述べた。報道によると、日本のこの措置は、ユネスコが昨年、中国の『南京大虐殺の記録』を世界記憶遺産に登録した件を念頭に置いている。中国側はこれについて、どのように論評するか」という質問があった。華報道官は次のように回答した。
南京大虐殺は第二次大戦中に日本軍国主義が犯した重大な罪で、国際社会が公認する歴史の事実だ。「南京大虐殺の記録」が世界記憶遺産に登録されたことは、これがユネスコ世界記憶遺産リストの審査基準に完全に合致することを十分に証明しており、これらの文献が歴史を銘記し、平和を惜しみ、人類の尊厳を守るため積極的な力を十分に発揮することを促している。
分担金の支払いは、国際組織の加盟国が果たすべき義務だ。日本側の関連言行は、その歴史を直視しようとしない間違った態度を再び浮き彫りにした。ユネスコの分担金支払い拒否により圧力をかける方法は無責任であり、狙い通りになることはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月20日