比大統領が南中国海仲裁案を棚上げ、中国は歓迎

比大統領が南中国海仲裁案を棚上げ、中国は歓迎。

タグ: フィリピン 南中国海 ドゥテルテ

発信時間: 2016-12-20 09:15:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

フィリピンのソーシャルニュースサイト「Rappler」は「米国とフィリピンの協力計画は、ドゥテルテ大統領の就任後、すでに変化が生じている。実際には米国がドゥテルテ大統領を、中国側に押しやったのだ」と報じた。AP通信は「ドゥテルテ大統領は今年6月に就任してから、公の場で人々を困惑させる発言を行った。米国がフィリピンに内政干渉しており、米国は偽善的だと批判し、米国と袂を分かとうとしている。ドゥテルテ大統領は同時に中国とロシアを称賛し、中露が他人を侮辱することはなく、他国に内政干渉することもないと判断し、中国とより緊密な関係を構築したいと述べた」と伝えた。

フィリピンデイリーインクワイアラー紙(電子版)は17日、「ドゥテルテ大統領は本日、米国の駐留を認めた協定を撤廃すると発表した。ドゥテルテ大統領は記者からの質問に回答した際に、中国に南中国海仲裁案で圧力をかけることはないと表明した」と報じた。ドゥテルテ大統領は「現在の政治情勢下、私は南中国海仲裁案を棚上げにする」「私は中国に何も押し付けない。これはなぜか?東南アジアの政治に変化が生じているからだ」と述べた。

中国外交部の華春瑩報道官は、19日に開かれた定例記者会見で「我々はドゥテルテ大統領の発言に歓迎と賛意を表する。ドゥテルテ大統領の南中国海仲裁案における政策は、中比両国と両国民の根本的な利益に合致し、双方が絶えず促進する相互信頼と友好感情を示している。両国の海上警備部門は先ほど、フィリピンの首都マニラで海上協力合同委員会第1回準備会議を開いた。中比の海上警備協力は、両国が全面的に対話と協力を強化している縮図であり、相互信頼と友好の促進を促す」と述べた。

偶然にも、中国海軍は先ほど米軍の無人潜水艇を拿捕した。この出来事はフィリピンのスービック湾から北西に約50カイリ離れた海域で生じた。西側メディアは同海域をフィリピンの「排他的経済水域」と称しており、一部の記者はフィリピン国防相に疑問を呈した。しかしロレンザーナ国防相は17日にこれを意に介さず、むしろ同盟国の米国を批判したかのようだ。ロレンザーナ国防相は「これは中国と米国のことだ」「我々はこれまで、米国が南中国海で無人潜水艇を使用していたことを知らなかった。米国は事後になり、駐米フィリピン大使に伝えた」と述べた。

中国が南中国海の人工島に武器を配備していると米メディアが伝えたことについて、ドゥテルテ大統領に随行しシンガポールを訪問したヤサイ外相は16日「フィリピン政府が中国に外交ルートを通じ抗議することはない。我々は特に黄岩島など、両国の緊張関係をエスカレートさせることを避ける」「我々が行動に出ることはない。フィリピンと中国には二国間の合意がある」と話した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年12月20日

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