中国が独自に開発するステルス戦闘機「J-20」はすでに公開されているが、その技術水準はまだ謎に包まれている。国内メディアは初めて高画質画像を公開し、この新型戦闘機のコクピット内の細部を示した。パイロットの耐Gスーツ、新型ヘルメット、一体化液晶ディスプレイ、サイドスティックなどをすべて見て取ることができる。香港・経済日報(電子版)が5日伝えた。
この写真はJ-20がサイドスティックを採用していることを初めて証明した。パイロットはこのシステムにより、さらにシートを倒すことができ、高負荷飛行中の耐G性が強化される。
また解放軍はJ-20を米国に対抗する重要な武器としている。短期間内に4つの航空団に100機配備されるという情報もある。
生産を請け負っている中航工業成都飛機工業(集団)有限責任公司は、J-20の生産ラインを2本設置している。うち1本はJ-20の基本型を生産し、ロシア製のAL-31エンジンを搭載。別の1本はJ-20Aを生産し、国産のWS-10B太行エンジンを搭載。
生産ペースを上げるため、このほど3本目の生産ラインが設置された。これも同じくJ-20Aを生産。3本はそれぞれ毎月1機のペースで生産し、年産36機に達する。生産済みの早期量産型の12機を除くと、生産目標を満たす残りの84機は2年余りで生産が完了することになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月6日