有名なE-4B「ナイトウォッチ」は米国の最高司令部が用いる、米国本土が核攻撃(通常攻撃)を受けた際に空中作戦センターとなり、米軍の戦略核兵器攻撃能力を調整・指揮する軍機だ。この「末日の翼」と呼ばれる神秘的な軍機を、写真で見ていこう。
E-4シリーズはボーイング747-200Bワイドボディ機をベースに、4機作られた。E-4Aが3機で、E-4Bが1機(より先進的な通信設備を搭載)。1機目のE-4Aは1973年に初飛行し、1974年12月に就役。1985年1月には4機すべてがE-4Bの基準にアップグレードされた。E-4Bは計3部屋で、上層が操縦室と乗員の休憩室になっている。中層の定員は94人。前から後ろの順に、最高司令部事務室、会議室、参謀作業室、通信センター、技術コントロールセンターなどとなっている。