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japanese.china.org.cn | 16. 02. 2017

米空母はいかなる口実で南中国海に再進入しようとしているか

タグ: 空母 南中国海 打撃群 横須賀

 

米海軍の空母「カール・ヴィンソン」を中心とする空母打撃群が現在、南中国海に向かっている。同空母打撃群は2017年1月5日、米西海岸のサンディエゴ海軍基地を出発し、「インド・アジア太平洋地域」への展開を始めた。1月13日には、アーレイ・バーク級駆逐艦「マイケル・マーフィー」(DDG-112)が真珠湾から出発し、同空母打撃群に加わった。「カール・ヴィンソン」を中心とする空母打撃群は2月10日、米グアム海軍基地に到着した。

米海軍公式サイトの情報によると、「カール・ヴィンソン」空母打撃群は、「航行の自由」の旗をかかげており、通常の定例配置ではあるが、より深いレベルの意味も帯びている。

第一に、武力を見せつけ、地域における影響を増強する。米国は近年、中国による南中国海地域の自国島礁での通常の建設事業に対してあれこれと注文をつけている。米国太平洋軍司令部のハリス司令官ら米軍の高官は、南中国海で中国に対し、より思い切った手段を取ることを主張している。さらに米海軍は、軍艦や軍機をしばしば派遣して南中国海での活動を続けている。とりわけアーレイ・バーク級駆逐艦の「ラッセン」(DDG-82)と「ウィリアム・P・ローレンス」(DDG-110)の2隻がそれぞれ相次いで中国の南沙海域の島礁の12カイリに進入したことは、中国の主権と安全を深刻に脅かし、島礁の人員と施設の安全を危険にさらした。トランプ大統領就任後、対外政策に不確定性が存在する状況の下、米海軍が空母「カール・ヴィンソン」を中心とした空母打撃群を南中国海に進入させることは、武力のプレゼンスを誇示し、地域における影響力を拡大し、中国による島礁での建設拡大を阻止し、「軍事化」を抑制するねらいがある。

第二に、同盟国を励まし、同盟国の自信を高める。現在、南中国海の情勢は安定に向かいつつあり、フィリピンを含む国々は現在、協議と交渉を通じて紛争を平和的に解決することを望んでいる。だがこれは、米国の当局の願っている状況ではないのだろう。日本の横須賀海軍基地に空母「レーガン」を持っていながら、米軍はさらに「カール・ヴィンソン」の空母打撃群を出動させた。さらに同盟国との海上合同演習も行い、いくつかの国の港も訪れる。その重要な目的の一つは、米国の強大な軍事力の下支えによって、フィリピンや日本などの同盟国を励まし、信頼を勝ち取り、同盟国の自信を高め、南中国海地域における不安定要素を増やし、南中国海地域における米軍の発言権と主導権を高めることにある。

第三に、演習を強化し、戦争準備のレベルを高める。「カール・ヴィンソン」を中心とした空母打撃群はその展開の過程で、頻繁な訓練や二国間演習を行い、対潜戦や機動演習、火力攻撃などの訓練を通じて、総合作戦能力の一層の向上をはかる。注目すべきことに、「カール・ヴィンソン」の空母打撃群の指揮は依然として米国第3艦隊が行い、国際日付変更線をまたいで第7艦隊の管轄区に入っても、指揮権の隷属関係は変わらない。その主な目的は、第3艦隊と第7艦隊の両艦隊の相互支援を実現し、「インド・アジア太平洋地域」の「安全・安定」を保つことにある。

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