中国航空工業集団公司はこのほど、中国次世代偵察・攻撃一体型無人機「翼竜Ⅱ」が初飛行に成功し、間もなく海外初のユーザーに交付されると発表した。
この情報が伝わると、朝日新聞、ザ・タイムズ・オブ・インディア、ロシア・スプートニクなどのメディアが直ちに報道を行った。ロイター通信は今回の初飛行の状況、翼竜Ⅱのスペックを詳細に報じ、さらに同機種が中国製無人機としては最大規模の海外受注を獲得したことを重視した。ロイター通信は、翼竜シリーズのコストパフォーマンスの高さに注目し、「翼竜Ⅰの平均価格は100万ドルだが、米国のMQ-9 リーバー(試作機はプレデターB)は3000万ドルだ」と指摘した。
北京航空航天大学の無人機開発のベテラン専門家は、環球時報のインタビューに応じた際に「翼竜Ⅱはレーザー誘導爆弾もしくは空対地ミサイルを12発以上搭載でき、強い火力を誇る。中国初のターボプロップエンジンを搭載した軍用無人機で、作戦半径は1500キロ以上に達する。海外ユーザーのテロ対策、国境警備などの多様な任務の需要を満たす」と述べた。専門誌『航空知識』の王亜男編集長は「翼竜Ⅱは衛星通信システムにより、山間部や高原地帯で任務を遂行できる」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月5日