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japanese.china.org.cn | 09. 03. 2017

フェニックステレビ会長:世界は多面的な「チャイナストーリー」を求めている

タグ: 両会 政治協商会議 劉長楽

 



二つ目の物語は、「草ぶきの学校」の話です。「草ぶきの学校」は、曹文軒先生が書いた児童文学作品です。2016年4月4日、曹文軒先生はアンデルセン国際文学賞を受賞しました。この賞は児童文学分野のオスカー賞、あるいはノーベル賞といえるものです。中国人で初の受賞でした。曹先生は北京大学の教授です。「草ぶきの学校」は「サンサン(桑桑)」という子供の苦難を描いた物語ですが、曹先生の作品には多くの同情であふれています。この憐憫の情は、苦難にも負けずに奮闘する姿を通じて描かれます。このことから、世界ではどんなテーマが求められているのかがわかります。つまり本当の中国をテーマにすべきであり、多面的な中国をテーマにするべきだということです。この物語もまた、よく表現された「チャイナストーリー」の一つと言えるでしょう。

それから、とても重要な概念があります。「他山の石」という意味で、今年アカデミー外国語映画賞を受賞したイラン映画の「セールスマン」を挙げたいと思います。これはアスガル・ファルハーディー監督の作品です。同監督がアカデミー賞を受賞したのは2作目です。1作目は2012年公開の「別離」です。彼の作品は人間の感情、生活を非常にうまく表現しています。物語は非常に複雑で起伏の激しいものですが、人情というものを人類共通のテーマとしており、その生き生きとした実例となっています。イランで作られたこの物語は、中国の文化を伝えていく上での模範となります。世界がどんな題材を求めているかがわかるのです。

「どうやってメディア効果を発揮すべきか」と、メディア業界の人が尋ねてきたことがあります。それについて1つ例を挙げたいと思います。それはマルコポーロです。彼はイタリア人で、13世紀に元の大都、現在の北京にやって来ました。その頃の北京は発展しており、平和で裕福な都でした。マルコポーロが世界に中国を紹介したことで、西洋は中国に対して非常に良い印象を持ちました。しかし「啓蒙の世紀」に活躍したフランスの哲学者、モンテスキューなどの中国の印象は、それと異なるものになりました。私たちはイギリスのテレビ制作会社と共に「マルコポーロをたずねて」という番組を作りました。この作品はイギリスやイタリアで放送されましたが、これはイタリアの若者に一人の傍観者としてマルコポーロの足跡を辿るものでした。マルコポーロが歩んだ場所が、現在どのように変わっているのかを見るものです。この作品は大きな評判を呼びました。2億7500万人がこの番組を視聴しました。ネットでも900万以上のアクセスを得ました。中国にとって非常にプラスとなるイメージが与えられたことは、私の印象に深く残っています。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月9日

 

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