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japanese.china.org.cn | 09. 03. 2017

百度CEO:民間企業はIT技術で多くの市民を便利にする

タグ: 両会 政治協商 百度CEO


中国人民政治協商会議第12期全国委員会第5回会議は3月9日午前9時、メディアセンター2階の多機能ホールで記者会見を開き、政治協商会議委員の黄潔夫氏、許家印氏、胡暁義氏、李彦宏氏が民生の保障と改善の重点任務、貧困者支援・貧困脱出の取り組み、医療公共サービスのレベル向上、起業による雇用促進、高齢者介護サービスの推進、省エネ・環境保護と生態建設の持続的強化について記者の質問に答えた。

チャイナネット記者:

李彦宏(百度CEO)委員に伺います。政府は民間企業数社に対し、国家の科学技術研究開発プロジェクトの参加を認めました。民間企業が科学技術分野で国家的使命を果たすことについてどう思いますか。また、先端科学技術の恩恵を市民は、いつ、どうのように受けられるでしょうか。

李彦宏氏:

この質問を聞いて、他のことを考えました。「民間企業が国家プロジェクトに参加してもいい」という言葉を聞くと、偏見を感じます。民間企業はイノベーション力の面で何ら引けを取るものではないと私は思います。国有企業と引けを取らないというべきでしょうか。政府活動報告によると、中国の研究開発費はGDPのおよそ2.5%ほどです。中央の国有企業の研究開発費は、彼らの総収入の1%ぐらいでしかありません。全国平均より低いのです。一方、民間企業はどうでしょうか。百度の場合はこの2年、総収入の15%を研究開発費に回しています。とても高い基準です。そのため、民間企業が目先のことばかり考える、目の前の利益のことしか考えず、長期的視野がない、研究開発を出すのを惜しむ存在だと考えてはいけません。そう考えるのは偏見だと私は考えます。

次に、他の科学研究機関と比較した場合、我々は研究開発能力を含む多くの分野でユニークなところがあります。今年の夏、私はアメリカのシリコンバレーで業界の友人と食事やおしゃべりをしました。その中にAIを研究しているスタンフォード大学の教授がいました。彼が言うには、学術界ではすでにディープラーニングを研究していないそうです。ご存知の通りディープラーニングはAIの中でも最もホットな関連領域なのにどうしてか。その理由は、工業分野を研究することができないためです。というのは、工業の業界は大量のデータを持っており、研究予算も学術業界をはるかに上回ります。ディープラーニング分野の翻訳論文は民間企業のものばかりです。このような分野で民間企業は非常に優位性が高いわけです。だから私は、民間企業にせよ国有企業にせよ、また大学や研究機関にせよ、それぞれ得意分野があるのだと思います。民間企業が国家プロジェクトの研究に参加すること、時にはそれをリードすることは、適切なことだと私は思います。政府は正しい決定をしたと思います。

企業の研究開発は、はやり実効性を非常に重視します。「これらの研究の成果が、人々にどんないい利便性をもたらすのか」という質問がありましたが、これも民間企業の優位性だと思います。我々は何かを研究するとき、研究のために研究をするのではなく、これが今後、実際に市場に受け入れられ、使われるために行います。我々のような技術系の人間は、科学者とは異なります。科学者は世界で5人しか理解できない問題を明らかにしようと考えます。しかし技術系の人間は、世界の5億人、50億人に利益をもたらすものを作りたいと考えますし、それが我々の理想です。だから、多くの技術が民間企業の手中にあれば、より早く市場に広がり、より多くの人により速く利益をもたらせると思っています。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月9日

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