ロシアの次世代宇宙船「フィディラーツィヤ」の模型がモスクワに登場した。その外観は米国のオリオンに似ている。開発中の「アンガラ A5」ロケットによる打ち上げを予定。ロシアはフィディラーツィヤを使い、2025年以降に有人月上陸計画を開始する。

フィディラーツィヤはソユーズと比べ、大幅に技術改善されている。フィディラーツィヤの船内のスペースはソユーズの2倍で、宇宙飛行士が快適に滞在できる。宇宙飛行士4人と貨物500キロを乗せることができる。

帰還し着陸する前に、防振装置が搭載された4本の支柱が伸びるため、強い揺れが生じることはない。フィディラーツィヤの着陸の精度は5キロ内で、ソユーズの25キロから大幅に縮小された。フィディラーツィヤの最大の特長は複数回の使用が可能な点で、軌道上で10回飛行できる。

フィディラーツィヤは2017年に初の技術検証飛行を行い、2024年に初の有人飛行を実施する。

「中国網日本語版（チャイナネット）」　2017年3月14日