「一つの中国」は中米関係の政治的基盤 揺らいではならない=李総理

「一つの中国」は中米関係の政治的基盤 揺らいではならない=李総理。 トランプ大統領と米新政権の高官も、一つの中国という政策を貫くと明言した。これは中米関係の政治的な基盤であり、情勢の変化によって揺らぐものではなく、揺らぐことも許されない。このような政治的基礎があるため、中米の協力の将来性は高い…

タグ: 中米関係 トランプ 新政権 利益

発信時間: 2017-03-15 13:34:13 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

3月15日午前10時、第12期全国人民代表大会第5回会議の閉幕後、中国国務院の李克強総理は人民大会堂の金色ホールで記者会見を行い、内外記者の質問に答えた。

米CNN記者:総理、おはようございます。トランプ大統領は中国に対して批判的な発言を続けている。中国が米国の雇用を奪ったと表明し、中国の為替制度と、中国の地域安全保障の取り組みの不足を批判した。また早ければ来月にも、中米両国の首脳会談が実現するという情報もある。そこで我々は、米国が中国から何を得ようとしているか、見当がついている。私が聞きたいのは、中国が米国から何を得ようとしているかだ。中国は健全かつ持続可能な中米関係の発展について、譲れない点はあるか。このような中米関係の発展を実現する自信はあるか。それとも難航すると感じているか。

李克強総理:私はあなたの質問で、昨年9月に国連総会の一連のハイレベル会議に出席した際に、米ニューヨーク経済クラブで行った演説を思い出した。米大統領選が激戦を展開する当時、新たな大統領により中米関係が大きく変わることはあるかと質問された。私は誰が大統領に当選しようと、中米関係は紆余曲折を経ても前進を続けており、楽観的な態度を持っていると答えた。トランプ大統領の当選後、習近平国家主席と電話会談を行った。両首脳は中米関係の前向きな発展を共に推進すると表明した。トランプ大統領と米新政権の高官も、一つの中国という政策を貫くと明言した。これは中米関係の政治的な基盤であり、情勢の変化によって揺らぐものではなく、揺らぐことも許されない。このような政治的基礎があるため、中米の協力の将来性は高い。

我々が中米関係の先行きに楽観的な態度を持つのは、中米国交正常化から数十年がたち、すでに広い共通の利益が備わっているからだ。当然ながら我々の間には食い違いもある。先ほど質問にあった雇用や為替などの問題では見方が異なり、あるいは安全問題でも異なる認識を持っている。しかし双方は戦略的な定力を保ち、意思疎通を強化し、着席し話し合い、相互理解を促進する必要がある。両国の外交部門は現在、両国の首脳会談に向け調整している。中米関係は両国の利益だけでなく、地域と世界の平和・安全・安定に関わる。我々は前進を維持しなければならない。

貿易問題についてだが、私が両会(全国人民代表大会、全国政治協商会議)の代表団の議論に出席した際に、貿易会社の人大代表からこう言われたことがある。中国側が貿易黒字を手にしているが、企業が生産する製品の利益の9割以上が米国企業に持っていかれる。中国の生産企業が手にする利益は、最も低くて2−3%のみだと。関連統計データによると、昨年1年だけでも、中米の貿易と投資は米国に、100万人以上の雇用をもたらした。当然ながら統計方法は恐らく異なっているが、これは問題ない。我々は着席し話し合えば、共通認識を形成できるはずだ。一時的にはそれが無理であっても、食い違いを棚上げにできる。賢いものは共通の利益を拡大しようとする。食い違いが占める割合は低くなる。

私は数日前、世界のある権威あるシンクタンクが発表した記事を目にした。彼らは中米の貿易戦争が発生すれば、真っ先に被害を受けるのが外資系企業で、その中でも米国企業が最も早く被害を受けると判断した。我々は貿易戦争を目にしたくない。貿易戦争は貿易の公平をもたらさず、しかも双方に損失をもたらす。全世界は現在、中米関係に関心を寄せている。中国側は、中米関係にどのような障害があろうとも、前進し良い方に向かうことを願っている。中米両国民はいずれも偉大なる国民だ。我々には食い違いをコントロールする知恵があり、共通の利益を拡大する必要も条件も備わっている。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月15日

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