「一帯一路」がつなげる「2つの市場」

「一帯一路」がつなげる「2つの市場」。 「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが今年5月14、15日の両日、北京市で開かれる。世界経済は現在、金融危機の深い影響から脱却しておらず、回復の動力が乏しく、成長の基礎が不安定だ。一方では保護主義が台頭し、「脱グローバル化」という考えが広がっている。その一方でインフラ・相互接続・持続可能な発展などの分野で、二国間・多国間、地域・世界の協力の流れが見られる。同フォーラムは現在の世界・地域経済が直面している、いかにより良く共同発展し、優れた方針を模索し、新たなエネルギーを注ぐべきかといった問題を解消する…

タグ: 一帯一路

発信時間: 2017-04-12 14:41:29 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが今年5月14、15日の両日、北京市で開かれる。世界経済は現在、金融危機の深い影響から脱却しておらず、回復の動力が乏しく、成長の基礎が不安定だ。一方では保護主義が台頭し、「脱グローバル化」という考えが広がっている。その一方でインフラ・相互接続・持続可能な発展などの分野で、二国間・多国間、地域・世界の協力の流れが見られる。同フォーラムは現在の世界・地域経済が直面している、いかにより良く共同発展し、優れた方針を模索し、新たなエネルギーを注ぐべきかといった問題を解消する。

一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)という共同建設の理念は、中国が初めて提唱した。沿線諸国と地域の、貿易・交通・インフラ・文化・金融・観光などの分野の、幅広い相互接続と共同建設の促進を狙いとする。一帯一路は3年以上に渡り、国際社会で広く認められ、大反響を呼んでいる。国連、APECなどの国際機関の関連決議・文書には、一帯一路の全面的な協力に関する要求が明記されている。

アジア太平洋は現在、世界経済の中心的なエンジンとなっている。アジアの人口は世界の6割、経済規模は3分の1を占めており、世界で最も成長の潜在力、経済の活力を秘めている地域だ。しかし地理的環境の差、政治的な対立、文化の違い、資金不足などの要因により、一部の国の鉄道・道路・橋梁・港湾・空港・通信などのインフラが大きく不足し、老朽化している。これは地域の経済発展と国民生活の改善を制限している。

人類が生活する宇宙の大道、人類自身の発展法則及び秩序間の相互依存関係について、中国は歴史的にこれを参考にし、遵守してきた。孔子には「君子謀道、不謀食(君子は道を謀りて食を謀らず)」という言葉があるが、これは人類生活の秩序と未来の構築を指している。2000年以上前の孔子はすでに、人類生活は互いに門を閉ざし傷つけ合うのではなく、公平・和睦・共有の礎の上に成り立つことをはっきり認識していた。協力と共有は人類生活・発展の本質的な要求だ。中国の提唱する一帯一路は、歴史の脈絡を担っている。一帯一路は中国と世界、特に周辺諸国との互恵と共有の拡大を目指している。中国経済の構造改革と発展のアップグレード、中国経済及び発展の対外開放のアップグレードを実現する。

中国は現在、国家経済の投資・消費・輸出という「3頭立て馬車」への依存から、供給側の構造改革の全面的なモデルチェンジとアップグレードの強化、全要素生産性の向上に移ろうと取り組んでいる。中国は国内経済の構造調整という苦しい課題に直面している。成熟と安定にはほど遠い国際政治と経済情勢の不確定性も、日増しに複雑さを増している。

中国企業の対外非金融投資と対外M&Aが活況を呈している。その一方で新興市場の建設が課題に直面しており、貿易保護主義や脱グローバル化の意識が台頭している。2017年は供給側の構造改革を掘り下げる重要な年であり、国有企業・国有資産改革も力強く推進され、経営メカニズムのモデルチェンジが行われる。経営難に陥っている企業の経営改善、「ゾンビ企業」の処置も難航が予想される。国内社会のガバナンス、経済構造改革は、一帯一路による共同建設の深化と相互補完する。国際・国内という2つの市場はこれによってつながる。同フォーラムの開催により、中国の改革深化、グローバルガバナンスへの実務的な参与に対して、積極的かつ前向きな推進力を生むだろう。(筆者:黄元中央編譯局中国現実問題研究センター研究員)

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月12日

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